回答一覧 - 高度医療(体外受精・顕微授精・ギフト他) No.64 -
年齢:年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:6回 体外受精:1回
 12月に体外受精にトライしましたが、採卵時に5個の卵子全てに透明帯がなく、移植中止になりました。2月に顕微受精を行う予定です。現在、通院している病院で医師からは初めてのケースだと言われました。ネットで調べても昨年、米国で顕微授精で双子を妊娠した事例がありましたが、かなり珍しいとのことで、妊娠可能なのか不安です。今回たまたま透明体が無かった可能性もあると言われましたが、セントマザーでは完全透明帯欠損症の方に対応されたことはありますか?

 全ての卵子の透明帯が欠損しているケースは非常に稀だと思います。私も経験がありません。
 排卵誘発法を変えることによって卵子の発育が正常になった場合には、この問題は解決できるのではないかと思います。[2017年6月1日]
(院長:田中 温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:3回 体外受精:7回
 体外受精は採卵7回、移植は5日目の凍結胚盤胞(一度だけ5日目の新鮮胚)で10回ぐらい戻していますが、一度も着床すらしたことがありません。胚のグレードもそこまで悪くないようでした。結局原因がわからず転院を勧められ、現在はセントマザーに通院しています。
 染色体や着床障害、子宮鏡等、様々な検査をしましたがどれも異常がありませんでした。唯一、両側卵管閉塞とのことで、先月腹腔鏡下での両側卵管形成術をしました。その際、癒着もないと言われました。この卵管閉塞は今まで一度も着床すらしていない原因として関係があったのでしょうか?術後先生とは、「年齢等も考慮し、せっかく卵管を通したのだから人工授精から始めてみようか」という話になりましたが、これまでの経過をみて結局原因がわからないままなので、本当にこのままで良いのか不安になっています。

 卵管閉塞による着床障害は考えにくいです。ただし、卵管閉塞により、卵管内腔に炎症が起こり、水腫や血腫が存在している場合は関係します。卵管周囲癒着がなく、子宮卵管造影検査で両側通過であれば着床には影響ないと思います。
 一番はやはり受精卵の状態が関係すると考えます。[2017年6月1日]
(産婦人科医:山口 貴史)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:3回
 ドイツで治療中です。AMHは2.5です。アンタゴニスト法(PuregonによるFSHのみの投与)で採卵を2回行い、1回目は採卵数19個、受精卵数5個で、2回目は採卵数13個、受精卵数1個、でした。どちらも胚盤胞に至ったのは1つでした。誘発の際にLHも投与しないと卵子の質が低下すると読んだことがあったので、他院にセカンドオピニオンを聞きました。そこでは投与が一度のみの利点があるElonva(FSHのみ)を投与するとの事でした。
 「卵子の質を上げたい」と話しても、「Elonvaで良い結果が出ているから」の一点張りで高額の治療費を払う決め手に欠けます。構成成分が同じ誘発剤を用いて、受精率を上げる事は出来るのでしょうか。

 顕微授精の成績は排卵誘発剤によって大きく変わります。すなわち採卵された卵の質によって結果が変わるということです。
 AMH:2.5、採卵数:19ということは、あなたの卵巣の反応は非常に良好です。アンタゴニストの場合にはFSHのみよりも、LHを入れたHMGを交互に加える方法が有利だと思います。ただし、これで結果が良くなるという保証はできませんが、試してみる価値はあると思います。大切なのは画一的な治療法を好むのではなく、治療ごとの結果を参考にしながら一歩でも前進しゴールに近づくということです。[2017年6月1日]
(院長:田中 温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:0回 体外受精:1回
 私には特に問題はなく、旦那の精子の運動率が非常に悪いため、ショート法にて採卵後顕微授精を行いました。
 ホルモン補充周期での移植が決定しましたが、ホルモン補充でのテープや膣座薬の説明にまた薬か、と嫌気がさし、なかなか移植に踏み切れませんでした。
 何か他に方法はないのかと、ネットで検索していたら自然周期を知りました。私は生理もだいたい規則的で、これまでのタイミング治療でも排卵していないということはなかったので、「私は自然周期移植では難しい体でしょうか?」と医師にお尋ねし、「大丈夫」ということなので自然周期移植にして頂きました。
 移植当日、チューブもすんなり入り、5分もかからずして器具を抜かれましたが、その後の培養士さんのチェックにて、チューブに胚が残っているとのことで改めて超音波、チューブ等を再度入れ再移植しました。
 5分程度で再移植が終わり全ての器具を取り外し、再度培養士さんが確認→残っているという事を4回程繰り返し、結局移植に1時間程かかりました。
 受精卵の質も良く、融解後も分割が進んでおり、私自身の内膜の厚さも14.5?mmで期待をしているのですが、やはりその移植時のことが気になります。培養士さんからは、今回自然周期移植だった為おりものが多く、チューブからなかなかとれなかったと説明されました。自然周期移植の方は多くいるのに、チューブに胚が残ってしまい、何度も移植を繰り返すというのはあまり聞きません。
 担当医には怖くて聞けません。なぜ、こんなにも私は移植のやり直しをしなければいけなかったのでしょうか?自然周期によるものですか?
 私としては、移植が完全に終わるまで、器具をさされたまま待っていてもよかったです。そんなことより、培養液にも浸かっていない、裸の胚が何分も外にいて大丈夫だったのか不安です。
 また、ET13日目に判定なのですが、それまではルトラールと膣座薬を続けるように言われています。もともと薬は遠慮したかったので、もし着床すらしていないなら、すぐにでも薬の服用はやめたいのですが、ET13日目まで薬を続ける理由は何かあるのでしょうか?

 胚移植時にチューブの中に胚が残ることは当院でも時々ありますが、複数回残るということはまずないと思います。思い切って施設を変えてみてはどうでしょうか。月経が規則正しいのであれば、自然周期では妊娠率は必ず高くなります。薬剤投与に関しては、各施設、各施設長の考えがありますので、一概には何とも言えません。直接ご質問されてお答えをお聞きになられて下さい。[2017年1月28日]
(院長:田中 温)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:20回 人工授精:10回 体外受精:5回
 現在、アンタゴニスト法にて採卵した3日目の6細胞(グレード2)を3つと8細胞(グレード2)を3つ、2本で凍結しています。
 ショート法で採卵した過去5回のIVFでは、一回だけ凍結胚で胚盤胞移植にてうっすら妊娠陽性になりましたが、直ぐに生理がきてしまいました。移植は全て自然周期です。主治医にはどちらでも可能といわれましたが、「ホルモン周期で妊娠して出産に至った女児に、膣ガンの発生する確率が高いといわれている」と説明をうけました。自然周期で続けて失敗しているのでホルモン周期での移植にチャレンジしたいですが、膣ガンの発生率について気になっています。本当のところどうなのでしょうか?

 まず腟癌というのは婦人科癌の中でも1〜2%と非常に珍しい病気で、主にヒトパピローマウイルスが発癌に関連していると言われています。ホルモン補充周期での胚移植と出生した女児に発生する腟癌についての関連については、明確なエビデンスがあるとは言い難いです。かなり古いもので1998年に発表された論文になりますが、妊娠中のホルモン剤使用と腟癌の関連について1940年代から1970年代頃までdiethylstilbestrol(DES)を流産予防目的に妊娠中に投与された女性から産まれた若年女性に、腟癌(明細胞癌)が発生したという報告があります。しかし近年そのような報告は認められていません。しかし医療行為には当然リスクがつきものですし、我々はいつも患者様の利益と損益を天秤にかけながら治療を行っております。担当医の先生にももちろんお考えがあるでしょうし、十分相談されることをおすすめ致します。[2017年1月28日]
(産婦人科医:市山 卓彦)
年齢:45 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:7回
 4年前、自然周期にて胚盤胞移植し、1人子供がいます。出産後、何度か胚盤胞移植をしてきました。前回、ホルモン補充周期にて胚盤胞移植をしましたが、残念ながら陰性でした。
 次回の胚盤胞で最後の治療となるので、担当医の先生と話し合った結果、「なかなか厚くならない子宮内膜を一度掻爬し(エコー検査ではいつも内膜がモヤモヤしていると言われていました)、排卵誘発剤とHCGを使い、排卵させてから、もう一度自然周期で移植をしましょう」ということになりました。子宮内膜掻爬を行い、治療に入りましたが、排卵せず次周期に繰り越しになりました。子宮内膜も厚くならなくなり、時間ばかりが過ぎていき、諦めるしかないのかと、途方に暮れています。基礎体温も測ってはいますが、二相性になっていないようです。
 現在は血流を良くし、子宮内膜を厚くする目的で、前周期から処方された柴令湯とエパデールS600を1日2回飲んでいますが、効果はありますでしょうか?
 最後の治療になるのですが、年齢もあるので先延ばしせず、ダメ元で早めに移植をするしかないのでしょうか。なるべく後悔ないような形で治療を終わりたいと思っておりますが、気持ちが追いつきません。

 移植にあたって一番大切な要因は受精卵の状態であると思います。子宮内膜の厚さは薄くても、受精卵の状態が良好であれば着床することが多いです。
 もちろん、厚くするために子宮血流をよくするため漢方やサプリメントも試すことはよいと思います。ホルモン補充周期で子宮内膜厚を厚くすることも大切ですが、現在できる限りのことはして頂いているように思います。移植頑張って下さい。いつでも御相談下さい。[2017年1月28日]
(産婦人科医:山口 貴史)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:9回 人工授精:5回 体外受精:1回
 他院にて、はじめての体外受精・顕微授精を行いましたが陰性に終わりました。アンタゴニスト法にて10個採卵、うち1つは未熟卵、残りをスプリットしました。体外受精は5つ行い、そのうち3つが受精せず、1つは途中で分割が止まり、1つが初期胚盤胞になりました。顕微授精は4つ行い、そのうち1つが受精せず、2つは途中で分割が止まり、こちらも1つが初期胚盤胞になり、凍結しました。
 内膜が5〜7mmと薄いことが多いので、ホルモン補充周期で凍結胚を2回移植しました(どちらも移植時点では3BB)が、1回目はかすりもせず、2回目はHCGの数値が0.011で化学流産になりました。体外受精・顕微授精にトライする前に行った、タイミング(精索静脈瘤の手術後)、人工受精でも、陽性が見られたことはありません。
 AMHは3.42です。その他ホルモン値等、卵管造影などには指摘事項はありません。夫は1年半前に精索静脈瘤の手術をしています。現在の数値は問題ありませんが、フーナーテストをすると毎回不良で、元気な精子は見られません。今後、体外受精・顕微授精にトライしていくことに意味はあるのでしょうか?どうしていったらよいか、わからないです。

 まず自然妊娠に関しまして、タイミング療法、AIHを1年以上されており、治療期間としてはステップアップの時期と考えてよいでしょう。しかし、奥様の年齢・卵管通過性・AMHを考慮するとその他に原因がある可能性があります。
 @卵管周囲癒着によるピックアップ障害
 A精液所見
 @のみであれば腹腔鏡検査をして癒着の有無をチェックすることもよいでしょう。Aフーナテストは精度が高くありませんが、精液所見が自然妊娠を考えにくい所見であれば体外受精へ進んだ方がよいです。
 アンタゴニスト法で10個採卵、胚盤胞2個凍結は決して悪い結果ではありません。検討項目としては、排卵誘発法であり、卵の質の向上に大きくかかわりますので検討してもよいと思います。ただし、詳細がわからないこともありますので、主治医の先生とも御相談されて下さい。[2016年11月10日]
(産婦人科医:山口 貴史)
年齢:41 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 体外受精で凍結胚を移植する周期にタイミング法はしない方が良いでしょうか。もしくは妊娠率が上がって良いのでしょうか。(2016年7月 第17回 セミナーより)

 凍結胚移植の周期にはホルモン補充周期と自然周期とがあります。ホルモン補充周期の場合にはホルモン剤投与により排卵を抑えますので、タイミングをとってもまず妊娠の可能性はないと考えますので、問題はないと思いますが、自然周期の場合には排卵前に夫婦生活することにより、移植した胚と同時に妊娠する可能性があります。すなわち胚移植は1個なのに双胎になったというケースが時々報告されておりますので、原則的には自然周期の凍結胚移植の場合にはタイミングはされない事をおすすめいたします。[2016年9月20日]
(院長:田中 温)
年齢:39 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 体外受精で受精卵ができた場合、それを凍結したほうが良いのか、移植したほうが良いのか、どのような基準で判断されているのでしょうか。
 また、子宮内膜が10mm以上あり胚盤胞移植を行っても妊娠しない場合、次の治療としてどのような方法が考えられますか。二段階移植は、有効でしょうか。(2016年7月 第17回 セミナーより)

 採卵周期は排卵誘発によって卵巣が刺激を受けているため、正常なホルモン動態に戻った後の凍結胚移植の方が妊娠率は高いです。そのため受精卵が凍結可能な場合は凍結をおすすめしています。しかし受精卵が凍結に耐えられない場合や、排卵誘発後であっても卵巣の腫脹が軽度の場合は採卵周期の新鮮胚移植を選択することもあります。
 内膜厚も十分な状態での胚盤胞移植で妊娠に至らないとのことですが、胚の形態的な正しさが必ず遺伝的正しさと一致するわけではありません。そのためいくら良好な形態の胚盤胞を移植しても100%妊娠に至るとは言い切れないのです。また胚盤胞まで到達する精子と卵子の質をお持ちであるとお見受けしますので、二段階移植よりもまず着床障害の検査を検討されてはいかがでしょうか。[2016年9月10日]
(産婦人科医:市山 卓彦)
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