回答一覧 - 非配偶者間人工授精・養子・代理母 No.1 -
 後期精子細胞も見つからず、非配偶者間人工授精(AID)しかないといわれました。非配偶者間人工授精はどういった手順で行われるのでしょうか?
 また、子供が産まれた時に真実を話すべきかどうか..など、色々と話していますが、守秘義務は守られるのでしょうか?将来的に、遺伝子の検査は簡単にできるようになると思いますが、他人から真実を知らされるようなことはありませんか?

 非配偶者間人工授精(AID)は日本産婦人科学会に登録した施設でのみ認められております。提供者の守秘義務は守られます。ですから、プライバシーが漏れるということはございません。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 非配偶者間人工授精(AID)を考えています。精子の提供者としては、どのような人が選ばれるのでしょうか?精子バンクには、誰でも登録することは可能なのでしょうか?また、1度失敗しても、毎回同じ人の精子になるのでしょうか?

 精子提供者は各施設によって異なります。日本には全国的な精子バンクはなく、各施設が独自に提供者から集めて凍結しております。一般的には医学部の学生などの若くて健康な方から集められております。当院では同一人からの提供は1回としております。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 主人は、痛みをこらえて、2度の精巣生検を行ってくれましたが、結果はだめでした。後期精子細胞も見つからず、私たちには、非配偶者間人工授精(AID)しかないと言われました。もちろん、互いに子供を望んでいますし、私にとってはおなかを痛めて産むことになりますし、主人も愛してくれると思います。けれども、主人のことを考えると、最後の一歩を踏み出せずにいます。本当に、もう望みはないのでしょうか・・・。

 後期精子細胞が認められない無精子症の場合には残念ながら妊娠する方法はございません。非配偶者間人工授精(AID)が唯一の妊娠の方法となります。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 非配偶者間人工授精(AID)を受ける決心がつきました。来月には病院に行って、説明を受ける予定にしています。ひとつ、気になっていることがあるのですが、AIDを受けるにあたって、エイズや性病、また遺伝的な病気が私や胎児に感染するということはないのでしょうか?もしも、命に関わるような病気に感染してしまったら、後悔すると思います。絶対にありえないことなのでしょうか?

 非配偶者間人工授精(AID)を行う際には、感染症の検査が義務付けられており、その中にエイズも含まれております。また、エイズを含んだ未知の感染が含まれている可能性もあり、全て凍結した精液を使うように義務付けられております。凍結することで,感染源が死滅させることが可能です。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
年齢:27 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:0回 人工授精:8回 体外受精:0回
 非配偶者間人工授精(AID)をこれまでに8回目しましたが、なかなか授かりません。このまま何十回もして、頑張るべきなのでしょうか?精子提供での体外受精(IVF)は行われていないのでしょうか?

 体外受精(IVF)は夫婦間の治療であると学会のガイドラインで決まっております。しかしながら、卵管が癒着していたり閉塞している場合には、通常の非配偶者間人工授精(AID)では妊娠する可能性はほとんどありません。
 このような場合には、適応精子を用いた体外受精が必要となりますが、現在のガイドラインでは認められておりませんので、残念ながら、できないのが現状です。但し、日本産婦人科学会の倫理委員会も、この件に関しては前向きに検討されているようですので、期待をもってお待ちになって結構だと思います。[2006年12月1日]
(院長:田中温)
年齢:24 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:4回 体外受精:0回
 セントマザー非配偶者間人工授精(AID)を4回しましたが、なかなか妊娠できません。
 質問なのですが、AIDの次の日に、排卵確認した後にHCGをしていますが、回数は1回で大丈夫なのでしょうか?いつも地元の病院で、本当に1回なのか?と聞かれます。回数を多くした方がよいのであれば教えて下さい。

 HCGの回数は1回で十分だと思います。
 排卵の確認はされたでしょうか?排卵していれば、黄体ホルモンが出ますので、十分に黄体は機能すると思います。もしも、高温相が10日未満であるのであれば、黄体ホルモンが欠乏しますので、飲み薬や注射が必要になると思います。基礎体温はおつけになられた方がよいですよ。[2006年12月1日]
(院長:田中温)
年齢:不明 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:不明 人工授精:不明 体外受精:不明
 非配偶者間人工授精(AID)をする場合、相手の内容はどこまで教えていただけるのでしょうか。何をしている人物なのかなどの相手の情報について、AIDを受ける際に、ある程度の説明を希望できるものなのでしょうか?

 現時点では、非配偶者間人工授精(AID)の提供者のプライバシーは守られるとガイドラインに規定されておりますので、情報は一切お伝えすることはできません。将来生まれてくる子供のことを考えると大事なことだと思いますが、これが現状です。[2006年11月16日]
(院長:田中温)
年齢:26 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:0回 体外受精:3回
 私たちは、かろうじて未熟な後期精子細胞が少し取れて、3回の顕微授精(ICSI)を終えました。結果は、妊娠しませんでした。
 話し合った結果、非配偶者間人工授精(AID)に進もうと思っています。正直、子供は2人以上欲しいと思っています。こういう状態なので、欲張りなことは言えませんが、「双子が欲しいね」と話しています。もちろん、1人でも嬉しいのですが、何回もAIDをするのは精神的にもきついので、正直なところ、双子ができたら・・・と考えています。AIDで双子ができる可能性はどのくらいあるでしょうか?

 人間は単体動物です。1度に1人の子供を産むことが自然です。どのような方法にしろ、双胎を望むことは危険ですので、避けるべきです。[2006年11月1日]
(院長:田中温)
年齢:26 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:3回
 無精子症と診断され、非配偶者間人工授精(AID)をすることにしました。
 AIDの場合も、体外受精(IVF)の時のように、HMGやHCG、スプレキュアなどを使ってから手術をするのでしょうか?県外なので、いつも紹介された病院で手術の日までお世話になっています。あと、手術は人工授精と同じように1日で終わるのでしょうか?近くのホテルに宿泊の必要はありますか?

 非配偶者間人工授精(AID)は手技としては人工授精ですので、入院などは全く必要ありません。外来診療です。ただ、妊娠率を高めるために、排卵誘発剤を使って卵の数を増やした方が有利となります。そのために、HMG、HCG、スプレキュアなどを使う方法もあります。遠方の方の場合で、当院にて排卵まで確認したいのであれば1泊入院が必要となりますが、地元の先生との連携をとるのであれば、日帰りで十分です。[2006年11月1日]
(院長:田中温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:6回 体外受精:2回
 主人の後期精子細胞で顕微授精(ICSI)を2回しましたが結果が出ず、現在は、非配偶者間人工授精(AID)を行っています。AIDを行う前に卵管造影をしましたが、閉塞はないとのことでした。
ただ、以前に抗カルジオリピン抗体が高いと言われたことあり、顕微授精をするときにはサイレイトウや小児用バファリンを処方されていました。今、AIDを受けている病院では処方されていませんが、妊娠率に影響するのでしょうか?また、周期14日に超音波で確認してもらって、時期は良いとのことでAIDを実施し、その後HCGの注射を受けていますが、基礎体温の上昇は周期17〜18日にならないと起こりません。その後、高温期が10日間続いて生理が来ます。タイミングはあっているのか、排卵しているのか、黄体機能不全なのかなど気になっています。担当の先生にも毎回聞いているのですが、HCGを注射しているから問題ないと言われました。AIDの妊娠率は高くないということはわかっていますが、セカンドオピニオンがほしくて質問させていただきました。お願いします。

 抗カルジオリピン抗体は、不育症の代表的検査の1つで、サイレイトウや小児用バッファリンが治療になります。しかし、不妊症との関係は明らかではありませんので、非配偶者間人工授精(AID)や顕微授精(ICSI)の妊娠率に影響があるかどうかはわかりません。
AIDの時期ですが、基礎体温の上昇と実際の排卵の時期とは一致しないことも多く見られます。卵胞の大きさ、脳下垂体からの黄体化ホルモン(LH)の尿検査等から排卵の推測を行い、最適な時期にAIDを行われてみて下さい。また、排卵の有無は、AIDの翌日モニター検査を行って確認をしていただいてください。また、黄体機能不全かどうかについては、担当の先生の判定が必要です。
AIDで行うことは基本的には配偶者間人工授精(AIH)と同じですから、妊娠率はそれほど高くないのですが、体外受精などに比べると簡単に治療が受けられますので、回数を多く行ってみて、それで結果が出なければ、また御相談してください。[2006年8月1日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:22 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 セントマザーで治療をしています。切開手術をしましたが、精子細胞はまったく見つからず、話し合った末、非配偶者間人工授精(AID)をする事に決めました。
 AIDの日まで、どれくらいかかるのか、妊娠の確率はどれくらい(平均して何回くらいで妊娠が可能か)を教えてください。一日でも早く赤ちゃんが欲しいです。

 非配偶者間人工授精(AID)の妊娠率は大体20〜30%くらいです。但し、これは女性の卵管が両側正常で、排卵が自然に起こることが前提条件です。女性に特に問題がなければ、一般的には3〜4回行えば妊娠は可能だと思います。[2006年6月15日]
(院長:田中温)
年齢:27 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:3回
 主人は無精子症で、後期精子細胞にて顕微授精(ICSI)をしています。今まで3回しましたが、1度も着床せず、担当医からは非配偶者間人工授精(AID)も考えたほうがいいと言われました。
 主人の凍結細胞も残りはあと1回分しかありません。私は年齢のわりに卵の質が悪く、この先どうしたらいいのか分からないでいます。やはりAIDに進むしかないのでしょうか。それとも他に方法はあるでしょうか?

 精子であれ、後期精子細胞であれ、妊娠するかどうかを最終的に決めるのは卵子の質です。あなたの場合は、卵の質が悪いということですから、卵子の質を高めるために、排卵誘発法を検討した方が良いと思います。質の高い卵がとれる排卵誘発法は必ず見つかるはずですよ。非配偶者間人工授精(AID)はそれからでも良いのではないでしょうか。[2006年6月1日]
(院長:田中温)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 主人が無精子症と診断され手術を行いましたが細胞が見つからず、非配偶者間人工授精(AID)でしか子供を授かる方法がありません。
 もしも、AIDで赤ちゃんが生まれてきたとしても、主人に似てない子供であることが気がかりです。日本では、血液型のみと聞きましたが、少しでも主人と同じような顔つき(例えば、目が二重であるとか・・)の人といった考慮は、まったくしていただけないのでしょうか?

 非配偶者間人工授精(AID)の場合は、血液型以外は考慮の対象としておりません。更に最近では出自を知る権利などがマスコミに出回っているせいか、提供者がかなり減ってきています。
 AIDをされる場合には、いかなる状態においても親として子供を育てる義務があります。染色体異常、奇形児、夫婦離別など、いかなる場合においてもお子様を育てるという強い意志がない場合には、私はAIDはかえってお勧めしないようにしております。AIDをお受けになる場合には、十分なカウンセリングが必要です。当院でも何度も話し合いを行い、ご夫婦お二人の結論に少しでも迷いがある場合には、AIDの治療に入ることはありません。[2006年5月4日]
(院長:田中温)
年齢:不明 基礎体温:無関係 生理周期:無関係 タイミング法:不明 人工授精:不明 体外受精:不明
 男性に精子細胞が全くなく、非配偶者間人工授精(AID)の選択をされるご夫婦は、セントマザーには年間で何組くらいおられるのでしょうか?また、精子細胞がないご夫婦が、実際にAIDを選択される割合はどのくらいなのでしょうか?

 当院では、無精子症に関し、独自の診断・治療を行っており、高い確率で精子細胞を確認することができます。ですから、実際に非配偶者間人工授精(AID)を行わなければ妊娠できないご夫婦は非常に少なくなっておりますが、1年間で約10組です。精子細胞が見つからず、ご夫婦での妊娠は不可能と診断された方がAIDを選択される割合は、約半分くらいだと思います。[2006年4月17日]
(院長:田中温)
年齢:39 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 非配偶者間人工授精(AID)を行う場合には、実際にどのようなリスクがあるのでしょうか。実際にAIDをされてその後のリスクで悩んだ方はいるのでしょうか。また、AIDを受ける場合、血液型は夫と同じ方が選ばれるのでしょうか?顔や体型に関しても似た方にしていただけるのでしょうか?

 日本には、アメリカのように精液バンクはありません。カタログがあって、髪の色、目の色、身長、体格などで精液を選ぶ事ができるということは、アメリカでは行われておりますが、現時点では、日本では血液型を合わせるだけです。[2006年3月1日]
(院長:田中温)
 現在、非配偶者間人工授精(AID)について、担当医と話し合いを進めています。うまくいけば、今年中にはAIDを受けられそうなのですが、妊娠・出産後、精子提供者を知ることはできるのでしょうか?

 日本産婦人科学会のガイドラインにありますように、精子提供者のプライバシーは守らなければなりませんので、現時点では精子提供者を知ることはできません。[2006年2月15日]
(院長:田中温)
 主人は重度の無精子症で、これまでに何度も手術を行ったものの、精子細胞も見つかりませんでした。結果を聞く度に、精神的にも肉体的にも傷つく主人を見ていると、もうこれ以上傷つけたくはありません。2人で話し合い、非配偶者間人工授精(AID)を受ける覚悟を決めました。AIDを受けるには、どうすればよいでしょうか?

 AIDは、非配偶者(第3者)の方の精子を用いた人工授精です。この治療をするためには、まず御主人の精子では妊娠できないと証明されていることが第一条件です。現在の生殖補助技術(ART)を用いれば、重症男性不妊症であっても妊娠が可能な場合がありますので、まずは本当に妊娠が不可能なのかどうかをよく検討されて下さい。現在のARTでも妊娠できない場合が適応となります。この場合には、担当医とよくお話をされて下さい。但し、すべてがご希望通りになるとは限りません。色々なリスクがついて回りますので、十分な検討が必要だと思います。主治医と御夫婦の間での十分な話し合いが行われた後、合意に達した後に初めて非配偶者間人工授精(AID)となります。精子提供者は、各施設によって異なりますが、すべては日本産婦人科学会のガイドラインに則って行われます。[2006年2月15日]
(院長:田中温)
年齢:39 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 こんにちは。以前、主人がセントマザ−で睾丸の手術をしていただきましたが、精子細胞も見つかりませんでした。AIDで出産する場合のリスクは、具体的にどのようなことが挙げられるのでしょうか?出産時や出産後のケアについても教えてください。
 また、セントマザーにてAIDで出産された方の数はどのくらいいるのでしょうか?

 非配偶者人工授精(AID)をする際には、御夫婦と十分なカウンセリングを行います。新しい生命が誕生するわけですから、良いことばかりではなく、予期せぬリスクなどについても十分お話しをしたいと思います。
 AIDそのものによる感染症や妊娠時のリスクが高くなることはないと思います。問題点は、出産後、お子様の成長期における御夫婦、特に御主人の気持ちの問題ではないでしょうか。どなたも100%自信をもってAIDへ進まれる方はまずおられないと思います。皆さん、多少は不安を抱えられていると思います。最悪の事態に遭遇しても子供を育てていきたいという御夫婦の意思が必要だと思います。当院での現在までの出産の数は、約50名です。
(院長:田中温)
 無精子症と診断され、検査をしたところ、精子細胞も見つかりませんでした。私達夫婦には、AID(非配偶者間人工授精)の選択しかないのでしょうか。検査の方法は施設によって違うのでしょうか?もう一度検査をすれば、見つかるということもありますか?もしも、AIDをする場合、セントマザーでは、どのような手続きの流れで行われるのでしょうか?また、費用はいくらかかりますか。

 精子細胞が存在しない場合には、非配偶者間人工授精(AID)しかありません。AIDをする場合には、まず来院していただき、カウンセリングを行います。その際には、AIDは決して全ての方が幸福になるというわけでなく、様々なリスクがあるというお話をさせていただきます。そして2度,3度と話し合いを行った後、ご夫婦お二人の結論がAIDということであるならば、治療に入ります。その際には誓約書などの書面、捺印が必要となります。費用は、1回52,500円です。
(院長:田中温)
 無精子症と診断され、以前セントマザーで精子細胞まで調べていただきましたが、細胞も全く見つかりませんでした。 私達夫婦に子供が授かる希望としては非配偶者間人工授精(AID)しか望みがありませんが、夫婦関係など考えると不安な点がたくさんあるので悩んでいます。年齢的にも今年で39歳なので最後のチャンスだと思っているのですが、一歩が踏み出せずにいます。
 セントマザーではどのような流れでAIDを行っているのでしょうか?費用や流れについても教えてください。また、実際にどれくらいの方がされていて出産されているのでしょうか。

 まずご夫婦でご来院していただき、非配偶者間人工授精(AID)の治療内容についてご説明および意見交換を行います。AIDでの妊娠出産に伴うリスクなどについては、事前によくご説明し、了解を得るようにしております。しばらくの間、期間をあけた後に、もう一度AIDの治療についての相談を行い、それでもお二人のお気持ちが変わらなければ治療に入るようになります。費用は、1回52,500円です。当院では年間20人くらいの方が治療されており、出産率は約50%です。
(院長:田中温)
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