回答一覧 - 不妊の検査 No.6 -
年齢:28 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 月経周期29〜31日で、月経周期は規則的(29日型)、基礎体温は二相性になっています。毎月、14〜15日頃に水っぽい帯下とともに少量の出血が1〜2日間あります。がん検診やクラミジア検査は異常なく、出血後に診察に行くと、排卵は済んでいるので排卵出血でしょうということでした。その他、子宮がかなり後屈しており、内膜症の検査も進めているところです。しかし、毎月のように、少量ですが排卵出血があるため、それが原因のひとつかも知れないと言われました。
  そこで、出血を止めて精子が入りやすくするために、クロミッドを使ってみる方法があるといわれています。そこで教えていただきたいのですが、排卵は確実に毎月あるのに、排卵誘発剤を使用することで何か悪影響はないでしょうか。また、自分で問題なく排卵できる身体なのに、誘発剤を使う事に少々とまどいもあります。クロミッドを使うことによる副作用や多胎への心配もありますが、内服した方がよいのかもしれないとも思い、悩んでいます。
  毎月、少量の出血があるのは、やはり異常があるのでしょうか。気にしなくてもよいのでしょうか?

 時期的には排卵期に一致しているようですね。中間期出血(排卵期出血)だと思います。さらに詳しく調べるためには、出血の前後で卵胞の消失を超音波にて確認すること、尿中LH濃度の測定、血中の黄体ホルモン測定などが必要だと思います。出血を止めるためにはクロミッドを使うことがひとつの方法かもしれません。本来、排卵誘発剤は、あなたのおっしゃる通り、排卵障害の方に使いますが、正常な卵巣機能をもつ方にも、この排卵誘発剤を使うことによって妊娠率が高くなるという利点があります。クロミッドを用いることで副作用や多胎の確率は0ではありませんが、1錠から始めれば、まず、心配はほとんどないと思います。排卵期出血が続くようであれば、クロミッドを使うことはよい方法でしょう。長い期間続く、排卵期出血は、着床障害につながる可能性もありますので、早目に対策を考えた方がよいと思います。[2007年7月1日]
(院長:田中温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:7回 体外受精:9回
 私は32歳からFSH高値のため、ロング法やクロミッド、フェマーラを試しましたが採卵数は毎回1個です。昨年、突然、E2が高値(D3で残存卵胞がなくても160-240、残存卵があると300-500)になりました。エストロゲン産生腫瘍の可能性があるということで、卵巣MRIや腫瘍マーカー等を検査しましたが、ともに問題ありませんでした。
  それからはクロミッド採卵のたびに卵胞液の細胞診を行い、半年で4回のCLASS 3Aが出て、主治医より不妊検査を兼ねた腹腔鏡手術での組織診を勧められています。
  そこで質問があります。
  1. こういう場合、セントマザーでもラパロ(組織診)をお勧めになりますか?
  2. エストロゲン産生腫瘍だった場合、放っておくと問題でしょうか?
  3. ホルモンバランスが悪いのですが脳に原因があるということはないですか?
  4. 卵胞液の細胞診はあまり行われる検査ではないと思うのですが、信憑性はいかがなものですか?
  5.  組織診によって、もともと少ない原始卵胞がさらに減ってしまわないでしょうか?(特に気になっています)
  数年前の卵管造影では通過しており、開腹手術経験やクラミジアはないので癒着の可能性は低いと思っていました。このまま採卵を続けたい気持ちが強いのですが、どうすればよいか、ご意見をいただければ大変ありがたく存じます。よろしくお願いいたします。

 それぞれご質問にお答えいたします。
  1. MRIで腫瘍を認めないのに、どの部位を狙って組織診断を行うのか疑問です。
  2. 悪性の可能性もありますので手術が必要です。今後も膣式超音波やMRI、ホルモン検査などでのFollow upが必要だと思います。
  3. 脳に原因のあるものとしては、下垂体のプロラクチン産生腫瘍や、視床下部性あるいは下垂体性無月経などがあげられます。
  4. エストロゲン産生腫瘍と同じ部位で卵胞ができるわけではないので、あまり信頼できないかもしれません。
  5. 手術で卵巣組織の一部を採取すれば多少の減りはありうると思います。
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:30 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:5回 体外受精:2回
 排卵前に検査をする予定で病院にいきましたが、残念なことに排卵が終わってしまっていて、検査ができませんでした。
 その際に性交渉の有無を聞かれたので、2〜3日の間に性交渉があったことを伝えたのですが、卵管造影検査をしましょうと検査をしました。当然、不妊治療をしているので、自然妊娠は考えにくいかもしれませんが、受精卵があったとしたら、やはり造影検査によって受精卵は死滅してしまうのではないでしょうか?造影検査では、特に異常は見つからず、主治医からは、次回の月経後に連絡を下さいとだけ言われ特別な指示をいただかなかったのですが・・・。

 当院では、原則として、子宮造影検査は月経後の1週間以内に行なっています。妊娠の可能性がまったくないのであれば、本人の同意のもとに、排卵後でも行なうこともあります。
 受精胚のある子宮内へ造影剤を注入し、レントゲン照射をすることは、胚にとって安全とはいえません。[2007年6月1日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:34 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:1回 人工授精:回 体外受精:回
 不妊専門の病院に行き始め、すぐに造影検査を受けたのですが、子宮底壁から液がモレていたため、チオセプローゼというお薬を3ヶ月飲むよう言われました。
 結局、病院の雰囲気が合わなくて1ヶ月ほど薬を飲んで、他の病院へ移りました。転院先で、レントゲン写真を見せてチオセプローゼの話をしたところ、首を傾げられて、飲めとも飲むなとも言われないまま、妊娠に向けてのお話をされていました。一般的でない薬だと言われたのですが、飲まなくてもよかったのでしょうか?チオセプローゼとは、どういった効果のあるお薬なのですか?どちらの先生が正しいのかわからないままです。教えてください。

 「チオセプローゼ」は、消炎酵素剤の一種です。担当の先生のお考えがあってのことと思いますが、なぜその薬を3ヶ月間内服するように指示されたのかは、不勉強なため私にはわかりません。造影剤には油性と水性があり、当院では水性の造影剤を使用しています。油性の造影剤が血管内に入ると、まれに「塞栓症」が起こることが報告されていますが、その予防目的だったのかもしれません(よくわかりませんが)。 [2007年6月1日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:28 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:3回 体外受精:0回
 卵管造影を受けたところ、右側の卵管がつまっているようで、人工授精(AIH)では難しい状態のため、体外受精(IVF)をしてみてはどうかと言われました。しかし、次の診察時に、別の先生がレントゲンを見直して、右卵管通りが悪いだけで通っていると教えてくれました。結局、人工授精でもよいということになりましたが、初めに診察してくれた先生がなぜ見抜けなかったのかなと不安を持っています。あと卵管の通りが悪い場合は、人工授精をして受精しても子宮外妊娠になる可能性があると聞きました。そういった説明がほしいと思いました。

 卵管の通りの良し悪しの判定は、造影剤の流出で判断します。卵管が通っていても、卵管が細くなっており、卵管采からの造影剤の流出が少ないと、「通りが悪い、もしくは通っていない」と判定してしまいます。あとで十分レントゲンを検討することで、実は何とか通っていますという判定をすることもあります。造影中に見抜けなかったのは、そのような理由があるからで、十分きれいに通っていれば、判定を誤ることはありません。
 卵管の通りが悪い場合、子宮外妊娠となる可能性はありますが、その可能性は非常に低いものですから、そのように御説明をすることで、かえって不安をもたれるような方には御説明しないこともあります。[2007年6月1日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:40 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:6回 体外受精:4回
 はじめまして、いつもこちらで勉強させていただいています。
 4月に4回目の顕微授精(ICSI)をして5つ受精、5日目に初期胚盤胞を3つ戻しましたが妊娠しませんでした。3年半の治療歴で、グレードの良い卵ができて内膜にも問題ないと言われていますが、一度も着床した事がありません。担当医も首をかしげ、「坑HLA抗体」の検査を受けてみたらどうかと言われました。インターネットや本で検査を調べてもなかなか出てこないのですが、どのような検査なのでしょうか?また、身内に糖尿病の人はいるか?と担当医から聞かれましたがこの検査と関係はありますか?

 まず、糖尿病については、遺伝的に糖尿病になりやすい遺伝子をもっていかどうかを知りたかっただけだと思います。
 「抗HLA抗体」については、よくわかりませんが、担当医は、「着床障害」が原因で妊娠しないのではないかということを考えてのことではないでしょうか。流産を繰り返す不育症の中には、「同種免疫異常が原因で拒絶反応が起こっているものもあるのではないか」という考えから、夫のリンパ球を妻の皮内で注射する治療法方があります(その効果には、研究者の中でも賛否両論がありますが)。担当医は、移植した胚が着床するかしないかの段階で、子宮内でこの拒絶反応が起こっている可能性を疑っているのかもしれません。
 妊娠現象は、母体にとっては、半同種移植片、つまり自分と同一のHLAハプロタイプを1/2共有する胚が子宮壁に正着するという現象(残りの1/2は遺伝的に他人である夫の側からくる)です。「免疫学的に妊娠を維持する機序」が破綻することが流産の原因となっているものがあるのではないかということで、「移植免疫学的見地」から「HLA抗原」と「習慣性流産」との関連について、多くの研究がなされました。そして今日に至る「夫リンパ球」を用いた免疫療法が行われてきました。しかし、その作用機序については、未だ明らかでない点が多く、その評価も様々です。夫リンパ球移植を行なった妻への効果判定の指標としては、「抗HLA抗体の産生」「blocking factor(遮断抗体)の産生」「NK活性の変化」などが今までに提案されてきましたが、一般的な同意を得るまでには至っていません。
 上記のことから、「夫リンパ球移植」をまだ行なっていない御自身に対しては、「抗HLA抗体」を調べることの意義はよくわかりません。以前は、「夫婦間のHLA抗原の共有度」については、よく調べられましたが、それも、今ではあまり診断的価値はないとみなされています。 [2007年6月1日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:0回 体外受精:1回
 いつも、とても勉強になっています。
 8年の不妊期間があり、不妊治療を始めたところ、卵巣に2〜3cmのチョコレート嚢胞が見つかりました。そのごく一部に、エコーでみると光って見える「デルモイドシスト様」の部分があるそうです。これまでに、体外受精(IVF)を1回しましたが、卵巣の反応や子宮内膜の状態も良く、17個採卵できました。計7個が胚盤胞まで育ち、1個を戻して、残りの6個は凍結しています。主治医より着床障害ではないかと言われ、腹腔鏡検査をする予定です。
 そこで、質問ですが、腹腔鏡検査後、凍結胚移植をする場合は、どのぐらい期間をおく方がよいのでしょうか?また、期間を開ける場合、それは何のためでしょうか?年齢のこともあり、やや焦り気味です。
 当院では、腹腔鏡検査は1泊2日での入院で行っていますので、体調がよければ(月経周期が順調なら)次の生理周期に肺移植を行って結構です。ただ、施設によって腹腔鏡検査の手技や麻酔の方法が異なりますので、主治医に詳細をご相談下さい。[2007年4月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 結婚して9ヶ月です。年齢のこともあり、子供は早く授かりたい思い、半年ほど前から、基礎体温を計っています。生理は規則的にきていますが、排卵日と思われる日(体温が急激に下がる日)が、まだ生理の後半で出血をともなっていることが多いのです。実際、その時点で性交渉をおこなっても、妊娠する可能性はあるのでしょうか?

 
 体温が急激に下がる日は、生理が始まって何日目頃でしょうか?生理周期は30日前後でしょうか?
 生理の後半でも、それが排卵日であれば、妊娠する可能性はあります。日数的に早いですが、排卵日が10日前後と早い方もいらっしゃいます。
 同じことが続くようなら、基礎体温表をもって、産婦人科を受診し、排卵日がいつかを診ていただくとよいでしょう。[2007年4月1日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 23歳の時に1人目を出産したのですが、昨年に再婚し、子供がほしくて基礎体温を測り始めましたが、月経の周期が24〜26日と短い事に気がつきました。低温期は約11日間、高温期は約13日間です。排卵日を意識しているのですが、いつ排卵しているのかはわかりません。月経周期は、もともと短かったのかもしれません。年齢は35歳ですが、様子を見てもよいでしょうか?それとも、早急に検査をした方がよいでしょうか?

 月経周期は人によって違い、個人差があるものです。低温相から高温相と変わる時期が排卵時期と思われますが、医療機関を受診されれば、はっきりすると思います。また、その時期に排卵検査薬(薬局で購入できます)で検査されても良いでしょう。2人目を早く欲しいのであれば、産婦人科を受診され、排卵が起こっているかどうかなどの基本的な検査を受けられることをおすすめします。[2007年4月1日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 子宮外妊娠で片方卵管を摘出しています。その後、もう片方の卵管が通っているかどうか、卵管造影検査をする予定でしたが、造影剤が合わないということで断念しました。通気検査をしましたが、はっきりとは分からないという結果でした。
 タイミング法を勧められましたが、卵管がきちんと通っているかどうかはっきりしない状態で行なうよりも、きちんと検査をしてから治療法を選んだ方がよいように思います。造影剤が合わない場合でも、卵管が通っているかどうかを知るための検査はありませんか?また子宮外妊娠したら・・・と思うと、とても不安です。

 タイミング法や、人工授精法(AIH)は、卵管が通っていることが前提となります。また、卵管周囲に癒着があると、妊娠の可能性は低くなります。
 可能であれば、腹腔鏡検査をされて、残存の卵管周囲に癒着や炎症がないかどうかを調べてください。その際に、通色素検査を行うことで、卵管が通っているかどうかの検査をすることができます。卵管が通っていなかったり、卵管周囲に癒着や炎症があれば、体外受精(IVF)を考えなければなりません。
 また、どうしても腹腔鏡検査ができない状況であれば、通水検査をされてみてください。抵抗が少なければ、一応通っていると考えて、タイミング法を開始するという選択もあります。[2007年3月15日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:8回 人工授精:7回 体外受精:0回
 いつも拝見させていただいております。この度、セントマザー産婦人科医院でラパロを受けました。モニターチェックの時に筋腫のようなものがあると言われていたので、原因がわかるかと思って受けたのですが、正常という結果でした。結果を聞いた時に、筋腫や内膜症、卵管についても特に何も言われなかったのですが、これはすべて問題ないと解釈して良いのでしょうか?
 あと、インターネットの情報では、ラパロをする時に腹腔鏡洗浄するとありますが、正常な人も洗浄するのですか?私が行った際には、説明がなかったのでよくわからないのですが、洗浄すると妊娠しやすくなると聞いたので気になって質問しました。ラパロの時の洗浄とはどういう場合に行い、どのような効果があるのでしょうか?

 腹腔鏡検査において、筋腫、内膜症、卵管については、必ずチェックしますので、「問題なし」と考えられてよいと思います。当院にお電話やメールを使って、お名前とカルテ番号でお問い合わせいただけるならば、正確にお答えできると思います。
 当院では、正常所見の方には、腹腔鏡内洗浄は行っておりません。子宮内膜症等があると、サイトカイン、ケモカイン、プロスタグランジン等の物質やマクロファージという細胞等が腹水中に増加し、妊娠に悪影響を及ぼすと報告する研究者もいます。腹腔鏡洗浄が、不妊治療において、どの程度の効果があるのかについては、現時点では、自信をもってお答えできるデータはありません。[2007年3月15日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:8回
 最近、少量の茶色のおりものが2〜3日間出てから、本格的な生理が始まります。
 昨年流産して以来、妊娠しないので、卵巣機能が衰えているのではないかと心配しています。高温期はおよそ2週間ありますが、12〜13日くらいに茶色のおりものが出ますが、問題はないでしょうか?

 生理周期は何日間でしょうか。また、12〜13日(おりものが出る時の基礎体温は高いのでしょうか?お話から、基礎体温は二相性で、2週間は高温期が続いていることは問題ないと思います。また、茶色のおりものが出始めてから出血が終わるまでの期間が10日以内におさまっているのであれば、まず問題はないと思います。気になるようであれば、産婦人科にて基礎体温をみてもらったり、子宮卵管などの婦人科的な問題はないかをみてもらい、必要に応じて、ホルモン検査や子宮の検査を受けられるとよいと思います。[2007年3月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:1回
 数年前、卵管造影検査の結果、両側卵管閉塞と言われ、その後、体外受精(IVF)で子供を授かりました。
 出産後1年足らずで、まさかの自然妊娠をしました。先生には「出産すると卵管が通る場合がある」と説明され一応納得はしました。結局、その時の赤ちゃんは無頭蓋症という病気になり、中絶手術を受けました。
 自然ではできないと思っていたものが、今回の妊娠で希望をもつ事ができましたが、中絶から約1年、妊娠の兆候はありません。本当に卵管は出産によって通るようになるのでしょうか?また自然妊娠する可能性はあるのでしょうか?
 卵管閉塞が重度であれば、自然妊娠は困難だと思いますが、軽度であったり、卵管周囲の軽い癒着であれば、妊娠・出産によって改善することがあると思います。
 再度、卵管造影検査をされてみてはいかがでしょうか。その結果、状態が軽度であったり、通水治療で改善するようであれば、自然妊娠する可能性はあると思います。[2007年3月1日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
 こんにちは。結婚してもうすぐ2年になります。結婚してすぐに子つくりを始めて、自分たちでもできる限りのことはしたつもりですが、妊娠しません。卵管の状態を調べることが大切と聞いたので、今度病院で調べてみようと思っていますが、卵管の状態を正確に診断する検査にはどのようなものがあるのでしょうか?

 卵管の状態を調べるためには内腔の通過性を調べるための卵管造影検査、卵管周囲癒着の有無を調べるための腹腔鏡検査の2つの検査が必要です。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 インターネットなどで、ホルモン検査の話題をよく目にします。私の通っている病院では、あまりホルモン検査を行わないので心配です。セントマザーではホルモン検査を行っているのでしょうか?ホルモン検査は、どういった時に必要ですか?

 ホルモン検査は、大きく分けて、月経が不規則で卵巣機能に問題があると思われる時と、もう1つは体外受精(IVF)を行う時の2通りに行います。本来ならば、毎月規則正しく月経がきて、基礎体温が二相性になるはずですが、18歳以上でそうならない方にはホルモン検査が必要です。
 正常な排卵が起こるためには、まず、視床下部からLH-RHという脳下垂体から出るホルモンを刺激するためのホルモンが出ます。このホルモンが出ることによって、脳下垂体からLH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)が出ます。そして、この脳下垂体から出る2つのホルモンが卵巣に直接働いてエストロゲンと黄体ホルモンが分泌されます。
 エストロゲンはFSHが分泌され、卵子が発育してくることによって、卵子の周りの細胞、顆粒膜細胞から分泌されます。このエストロゲン(E2を特にエストラジオールと呼びます)の値が高くなることは、卵子が発育していることを意味します。
 黄体ホルモンは排卵後、卵胞が黄体化することにより、黄体から出るホルモンです。すなわち黄体ホルモンが出ることは排卵が終わって、黄体ができたということを示します。
 次に、体外受精の場合には、排卵誘発がどのような排卵誘発剤を使えばよいかを知るため、また、いつHCGに切り替える指標としてE2やLHの値を調べます。E2は、卵胞の発育を示しますから、E2の値が卵胞1個あたり300〜500pg/mlぐらいになれば成熟したと判断し、HCGに切り替える指標となります。また、FSHを月経周期3日目までにはかることにより、卵巣の排卵誘発剤に対する反応がいいかどうかを知ることもできます。すなわちE2の値が50pg/ml以下、FSHの値が10mlU/ml以下の場合には、卵巣誘発が良好であり、排卵誘発剤を使うことがいいタイミングであることがわかります。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 先日ホルモン検査で、FSHの値が少し高めだと言われて、不安に思っています。FSHが高いとどういう影響があるのでしょうか?検査結果をもらったのですが、FSHの他にも、LH・E2・プロゲステロンという項目がありますが、排卵とどういう関係があるのでしょうか?高いと悪い値だ..など、詳しく教えて下さい。

 FSHの値が月経周期に高い場合には、卵胞の反応が低下していることを示します。すなわち、極端に高い場合には更年期が近いということになります。年齢の高い方の場合には、卵巣の機能が閉経に近づいているということを意味します。また、前の周期に排卵誘発剤を使ったり、卵巣の腫れが残っている場合にもFSHの値は高くなります。ですから、FSHが高いことは、新しく卵胞が発育していくためには、あまり良くないよくない環境であることを示しますので、このような場合には体外受精はしない方がいいと思います。
 LHホルモンは排卵させるためのホルモンです。卵胞が十分に発育し、成熟すると、排卵させるためのLHの濃度が高くなります。E2が十分に高くなった場合には、その指示が脳下垂体に伝わり、LHを分泌させ、排卵させるわけです。ですから、LHの値が高くなるということは排卵が近づくということを示しております。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 こんにちは。婦人科で検査を行ったところ、特に異常はなかったのですが、男性ホルモンが少し高いと言われました。私は女性なのに、なぜ男性ホルモンが高くなるのでしょうか?原因と解決法を教えて下さい。

 女性でも男性ホルモンが卵巣や副腎皮質で分泌されております。そのほとんどが男性化作用の低いものです。しかし、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や、卵巣や副腎の腫瘍がある場合には、この男性ホルモンが高くなり、多毛、ニキビなどの男化兆候を示す場合があります。最も頻度の多いものとしては多嚢胞性卵巣症候群です。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 はじめまして。腹腔鏡検査について教えてください。腹腔鏡検査で、癒着が見つかった場合は、軽い癒着で在れば、同時に剥すことができると書いてあります。もしも、ひどい癒着が見つかった場合は、開腹手術をすることになるのですか?もしそうであれば、日をあらためてということなのでしょうか?

 腹腔鏡検査で軽度の癒着が見つかった場合には、その際に剥がすことができます。ひどい癒着が見つかった場合には開腹手術になるということもありますし、そのまま腹腔鏡下に手術ということもあります。
 腹腔鏡検査を行う前に、超音波などで、ある程度の状況は予測がつきますので、その際に十分に説明をして腹腔鏡検査に臨みます。ですから、急に腹腔鏡下の大変な手術になるということはあまりありません。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 こんにちは。友人の話ですが、先日、子宮鏡検査を受けたとを聞きました。これまで、色々な検査を受けてきましたが、子宮鏡検査は受けていません。これは何のための検査なのでしょうか?なかなかうまくいかない場合は、受けた方がよいでしょうか?

 子宮鏡検査とは子宮の内腔を内視鏡で調べる検査です。子宮内の「ポリープ」「筋腫」「癌」などの異物を詳しく検査したり、子宮腔内に癒着があるかどうかを調べます。また、体外受精(IVF)などで着床が上手くいかない場合には黄体期の内膜の状態を調べることもできます。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
 今度、子宮鏡検査を受けることになりました。わたしは、小さな子宮筋腫があるのですが、子宮鏡検査の時についでにとってもらうということはできないのでしょうか?

 通常、子宮鏡検査では子宮筋腫を取り除くことは行いませんが、子宮鏡の中でも子宮筋腫を除去する専用の内視鏡があり、その操作下においては子宮粘膜下の筋腫を取り除くことは可能です。しかし、この場合には十分な準備や装置などが必要となります。通常の子宮鏡検査で中を覗きながら簡単に取るというわけにはいきません。[1周年特別企画 2006年12月20日]
(院長:田中温)
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