2019年3月7日更新 回答一覧 No.1(1-3)
年齢:38 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:6回 人工授精:1回 体外受精:4回
 AMH:3.4ng/ml、FSH:9.6、LH:6.5でHMGフェリング300単位を3日間、150単位を3日間で卵胞チェックを行い、卵胞数が3個しかないということで、また300単位を5日間投与しました。採卵当日、卵胞が3日前からそれほど育っていませんでしたが、採卵を行い卵子1個のみでした。
 今までの経過としては一年前に、300単位を5日間、150単位を5日間投与して卵子7個、OHSSになってしまいましたが胚盤胞は3個でき、移植し妊娠しましたが5ヶ月で死産になってしまいました。
 AMHがそこまで低くはないのに卵胞ができないのは、誘発方法かHMGフェリングが私には合わないのでしょうか?ちなみにいずれもショート法です。
 エコーでは多嚢胞気味になる周期もありますが、採卵数には反映してくれません。HMG製剤ではなく、FSH製剤に変更した方が卵胞数が増えるのでしょうか。先生でしたら、どのような誘発方法と誘発剤を使われますか?

 AMHは卵巣内に残っている卵子数の指標となりますが、それだけで卵胞刺激した周期に育つ卵胞が多いかどうかにつなげて考える事はできません。刺激を開始する際の診察時に胞状卵胞がいくつ見えているか、ホルモン値がどうなのかを指標にします。年齢的にAMH:3.4は良好だと思います。
 体外受精、顕微授精などの不妊治療の成績を左右する最も大きな要因は排卵誘発法です。排卵誘発法の選択によって、結果が大きく変わると言っても過言ではありません。ではどのようにして最も適した排卵誘発法を見つけるかが問題となります。これが我々の腕の見せ所でもあります。
 まず月経3日目の左右の卵巣の胞状卵胞の数、E2・LH・FSHのレベル及び過去の排卵誘発法の結果などを参考にして、GnRHアゴニスト法(ショート法またはロング法)、またはGnRHアンタゴニストのアンタゴニスト法の2つにわけられます。
 月経3日目までの胞状卵胞が左右5個以上あればアンタゴニスト法がよいと思います。FSHよりもHMGを300単位で2日間、その後150単位に減らして、5日目あたりから卵胞の数、E2の値を測定し、卵胞が16〜17mm以上に発育した時点でアンタゴニストを打ちはじめます。E2が卵胞1個当たり250〜300pg/ml、1番大きな卵胞の直径が22mmぐらいに成熟した時点でHCGまたはGnRHアゴニストで排卵を誘発します。
 過去にOHSSになってしまったとありますが、卵子7個ぐらいではOHSSとは言いません。普通OHSSは卵子20個以上の場合を指します。現在ではレトロゾール(商品名:フェマーラ)を用いる事によって、ほぼ全例でOHSSの副作用を防ぐことができ、なおかつ卵の質を下げずに良質な卵子を採る事も可能です。ただしこの排卵誘発法はまだ一般的ではありません。卵胞発育、ホルモン状態、血液の凝固機能などを十分注意して行えば良好な卵子が採れると思いますよ。[2019年3月7日]
(院長:田中 温)
年齢:25 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:3回 体外受精:2回
 精子の運動率が悪い男性不妊のため顕微授精を2回しました。
 1回目は8細胞胚移植で陰性、2回目は凍結胚盤胞移植グレード4アシステッドハッチングありで陰性という結果でした。
 1回目はショート法で採卵数6個、うち3個が正常受精しました(未熟卵2個、変性卵1個)。移植しなかった2個を胚盤胞培養しましたが胚盤胞にはなりませんでした。2回目もショート法で採卵数7個、うち3個が正常受精しました(未熟卵2個、異常受精2個)。正常受精した3個は2日目8細胞胚、5日目胚盤胞グレード5、6日目胚盤胞グレード3で凍結しました。このうち5日目胚盤胞を移植しましたが陰性でした。
 子宮内膜等きれいで、厚さも異常なし、胚盤胞もきれいだったとの事で、とても落ち込んでいます。やはり25歳でも、卵子の質が悪いために移植した胚が元々染色体異常等で成長出来なかったのでしょうか?また採卵できた数が2回とも少ないので、AMHも低いと考えられるのでしょうか?
 次回はドクターより、「結果が出ていないため、1個の胚を6日目胚と同じくらいまで育て2個移植」をすすめられました。次回で妊娠できるのか、今絶望しています。

 2回の排卵誘発法がショート法ですので、誘発法の再検討をする必要があると考えます。顕微授精で成熟卵は十分受精できています。5日目胚盤胞Grade5で良好胚ですので、一概にショート法が合わないとは言えませんが、排卵誘発法を見直すことでより良い成熟卵、受精卵を期待できると思います。
 また、良好胚移植を2回以上施行しても着床に至らない場合は、着床不全の精査をすすめていきましょう。
 AMHは参考ですが、一度検査してみてはいかがでしょうか。[2019年3月7日]
(産婦人科医:山口 貴史)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:1回
 卵管が原因の不妊のため体外受精をしました。
 自然周期で凍結胚盤胞を移植し、現在妊娠9週目となります。胚移植後から現在までプレマリン(朝昼1錠ずつ)とデュファストン(朝夕1錠ずつ)、週に1度HCG5000単位を注射しています。
 移植前に何度かと妊娠判定(4週目)の際に血液検査をしましたが異常はありませんでした。
 そこで質問なのですが、こんなにホルモン補充は必要なのでしょうか?
 自然周期とホルモン補充周期があることを最近知り、自然周期の移植ではホルモン補充をしない病院もあるそうで、ホルモン補充を行うことで胎児に影響はないのか毎日不安でネットで検索ばかりしています。
 主治医に尋ねると、「心配しなくて良い」と言われ、詳しいことは話されないので、胎児に影響があるかないか教えていただきたいです。

 自然周期での移植をする場合でも、年齢やホルモン値によってはホルモン補充を行うことがあります。
 胎盤が完成する9〜10週を目安に投薬は終了とする事が多く、黄体機能のサポートを行い流産を予防する事が目的です。
 ホルモンの補充量としては胎児への影響はないと考えてよいと思います。[2019年3月7日]
(産婦人科医:大野 基晴)
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