2018年11月30日更新 回答一覧 No.1(1-2)
年齢:36 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:3回 体外受精:1回
 片方に3cmほどのチョコレート嚢胞があります。タイミング、人工授精を経て全て陰性。前回初めて体外受精をしました。AMHは一年前に2.35と低めだと言われました。
 今回の体外受精に向けての検査で、
生理2日目のホルモン値はLH:5.9 FSH:7.5 E2:11.8
生理9日目はLH:2.9 E2:1189.0 P4:0.2
生理12日目はLH:1.5 E2:2731.0 P4:0.5でした。
 排卵誘発法はアンタゴニスト法(注射はゴナールエフ、オビドレル、セトロタイドを使用。前々日にブセレキュア点鼻薬使用。セフジトレンピボキシルも服用スタート。前日にジクロフェナクナトリウム座薬使用。)でした。採卵数は17個で、そのうち10個を体外受精、7個を顕微授精し、それぞれ3個ずつ合計6個の受精卵が出来ました。精子状態は毎回よくないと言われ、今回も濃度:2885万/cc 運動率:25.43%でした。
 全て一旦凍結し、後日凍結胚移植を行うとのことでしたが、分割せずのものが1個、分割が進まず分割期胚でストップし凍結できないものが5個で、結局1個も移植は出来ませんでした。
 先生からは「36歳という年齢で採卵数もあるのに1個も移植できないのは珍しい。受精は出来ているので受精障害ではなく、卵子の質の問題。生まれつきのものかもなのでそれはどうしようもない。」と言われました。
 まだまだ諦める気はありませんが、妊娠の可能性は極めて低いのでしょうか?多数採卵のため卵巣に負担がかかっているので3ヶ月ほどお休みが必要とのことで、この期間に次回採卵に向けて改善のために何か出来ることがあれば是非教えていただきたいです。また採卵方法は次回もアンタゴニスト法がベストでしょうか?完全自然周期法やクロミフェン法などの他の方法の方が合っていることはあるのでしょうか?

 AMHの値は問題ありません。卵子の予備能を調べるのはAMHよりも卵胞の数の方が正確です。採卵数が17個ということですからAMHの値は気にしないでいいですよ。
 数の割には分割数が少ないということはやはり排卵誘発法の問題だと思います。同じアンタゴニスト法でもやり方は色々ありますので、十分注意してモニターをすれば必ず良い卵ができますのでご安心下さい。完全自然周期法やクロミフェンなどは妊娠率が下がりますので避けた方がいいです。あなたのように卵がたくさん採れる方の場合にはアンタゴニスト法が良いと思います。しかし、先ほど言いましたようにアンタゴニスト法は卵の状態をしっかりとみてタイミング、注射の量などを変えないとなかなか良い卵は採れません。しっかりと卵胞の発育を見て頂けるよう、日・祝日の診察をお願いされて下さい。必ず良い卵が採れるはずです。[2018年11月30日]
(院長:田中 温)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:3回 体外受精:1回
 33歳でAMH6.1、排卵やホルモン値に異常はありません。右卵巣に32mmのチョコレート嚢胞があります。
 先日、前周期カウフマン療法後クロミッド+hMGの低刺激法にて16個採卵できました。成熟卵だった13個全てに顕微授精を行い11個が受精。9個が分割スタートしましたが、うち6個に多核胚やダイレクト分割が見られ結局全て胚盤胞まで育たず全滅してしまいました。
 担当医から、「卵の質に変化があるよう次の採卵はショート法で」とご提案頂いておりますが、クロミッド+hMG法からショート法にすることで何が好転するのかが知りたいです。
 もともと排卵にD20〜24ほどかかり卵胞が22mmを超えてやっと排卵、という卵巣なので、排卵抑制しながらのショート法は少しは有効なのかな、と思っているのですが、採卵するタイミングの早い遅いは卵の質に関係ありますでしょうか。
 まずは数、ということは重々承知しておりますが、仮にショート法でたくさん採卵できてもまた胚盤胞まで分割しなかったり、多核胚が多いなどの場合、自然周期法の方が望みはあるのでしょうか?
 排卵抑制を行いながら卵胞を育てることでなるべく沢山の卵を大きくする、それが卵子の質を上げるということでしょうか?それともとにかく成熟卵の数を増やして良い卵子に当たる確率を上げることが狙いですか?
 今回軽くOHSSにもなり(78mm腫れ・腹水有)、チョコレート嚢胞もあるので、ショート法にやや不安があります。

 排卵誘発法で卵の質は大きく変わります。
 以前の排卵誘発法(低刺激)で十分に数は採卵できておりますので、質を上げるため誘発法を変えるとすると、GnRhアンタゴニストかGnRhアゴニストの使用が考えられます。
 誘発法の選択は主治医の先生が、今回の結果をふまえ決定されていますので、治療に入る周期月経3日目の胞状卵胞数やホルモン値を参考に再度御相談されて下さい。沢山の卵を大きくすることが一概に質を上げるというものではありません。AMHも高く、低刺激でも採卵数が多いので、OHSSも考慮しますと、Long法かアンタゴニスト法が考えられますが、よく相談の上、決定しましょう。
 また採卵のタイミングですが誘発法により早い遅いはあります。普段の月経周期からはかけ離れたとしても、質は保たれることもあります。[2018年11月30日]
(産婦人科医:山口 貴史)
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