回答一覧 - 治療とつきあう・カウンセリング・その他 No.1 -
 これまでに、様々な産婦人科(遠いところでは片道1時間半の通院)に通いましたが、排卵時期を間違えるなどのトラブルがあり、産婦人科にがっかりして通院をやめてしまいました。やる気がおこらず、基礎体温もつけるのをやめてしまいました。
 夫27歳、妻33歳、これまでにタイミング療法を3ヶ月間行いました。このタイミング療法をはじめてから、28日周期だった生理周期が30〜40日になりました。この生理周期の変化に対しても不安があります。本当は、治療を続けたいのですが、産婦人科への不信感や不安が残っています。セントマザーでは、わたしのように不安を抱いていても安心して続けられる治療をおこなっていただけますか?

 不妊治療は、まず原因を調べて治療を行なうのが基本です。検査の結果をみながら、妊娠率を上げるために様々な方法を考えていきます。
 例えば両方の卵管が完璧につまっている、全く排卵しない、精子がいないか非常に少ない、これらの状態があれば、タイミング治療を一生懸命行なっても無駄な努力になります。タイミング法については(年齢や性交渉の状態、不妊年数によっても異なりますが)クロミッドなどの排卵誘発剤を使用しても妊娠率は10-15%程度と高くはありません。生理周期は精神的な面も含め、様々な影響を受けますので基礎体温を測定して医師にご相談下さい。
 もちろん原因がある程度判明しており、適応があればタイミング療法は意味のある治療ですが4-6回行なっても成果がないようであれば、人工授精へのステップアップも検討すべきです。患者さん自身も勉強して自分なりに治療方針のビジョンを持つことが大切ですし、当院では以上のことを十分に説明し、検査と治療を行ってまいります。治療に関して不安なことがあれば無料でカウンセリングも行っております。何なりとご相談下さい。
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
 慢性的な蕁麻疹とアトピーの薬を複数服用していたたことが原因で、6週目で中絶手術を行いました。術後、雑菌に感染して、治療をしました。雑菌は無くなりましたが、手術から2ヶ月経った今でも陰部は腫れており、痒みも酷く、夜も眠れません。また、薬を10日間服用したのですが、今でも乳房を押すと母乳が出ます。乳首も痒くてただれています。また、術後1ヶ月頃には卵巣に6cmの腫れが見つかりました。 その時には、卵巣内に血液の塊があるので、生理後に再度来院するようにと指示されました。生理が終わり、病院へ行くと、卵巣内の内容物はなくなっていたのですが、卵巣の腫れはひいておらず、腫れがひかなければ手術だと言われました。でも、今は、精神的にも不安定で、恐怖もあり、どうしても手術は回避したいのです。どうにか薬で治す方法は無いのでしょうか?ホルモン値の検査をして来週また受診をします。1週間様子を見て、それでも小さくならなければ手術ですが、手術の方法はどんなものなのでしょうか?中絶手術が原因なのでしょうか?

 妊娠することにより卵巣が大きく腫れることが良くあります。
 超音波を見れば、その腫れが悪性なのか良性なのかがほとんど分かります。更に血液検査をすれば詳しく結果が出ます。
 もしも、妊娠の影響で卵巣が腫れている場合には、そのほとんどが2,3ヶ月で元に戻ります。もう少し様子をみられて良いのではないでしょうか。
(院長:田中温)
 仕事をもっておりますので、平日に仕事を休んで治療を続けることが難しい状態です。遅い時間であれば、来院できるのですが、時間外の診療はどのようになっているのでしょうか?費用は割高になるのですか?日曜・祝日の診療についても教えて下さい。

 時間外診療を希望される場合は、当日に電話予約となります。ご希望の時間をおっしゃって下さい。午後6時〜12時まで可能です。費用は診療であれば500円の加算となります。日・祝日診療は、前日の電話予約となり、費用は1,000円の加算となります。
(事務主任)
 第1子は初めてのタイミング法で授かりましたが、2人目をなかなか授からず、2人目不妊治療を始めました。現在、治療を始めて1年になりますが、なかなか妊娠しません。
 回数が増えるごとに妊娠できないのでは?という不安や焦り、子供が欲しいという気持ちが強くなっています。こういった気持ちが妊娠の妨げになっているのでしょうか?

 第1子からの不妊期間、現在の年齢等の情報が分かりませんが、第1子が初めてのタイミング法で妊娠されたことを考えると、現在の不妊原因は強いものではないかもしれません。しかし、妊娠は色々な条件が揃って初めて可能になるものです。また、不安や焦り等は、妊娠にとっても良くありません。また夫婦の関係にも悪影響になるかもしれません。最近では、カウンセリングを行っている施設も多くなりました。不安があれば積極的に専門家に相談することも考えてみられてはいかがでしょうか。当院でも、カウンセリングをおこなっております。第1子を妊娠しているという自信を持って治療に取り組んでいきましょう。
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
 不妊治療は保険適用外ということで、採卵時には、まとまったお金を支払うことになります。私は公共機関で通っているので、大金をもっての移動は正直怖いので、いつもどきどきしています。できればクレジットカードで支払いをしたいのですが可能でしょうか。

 申し訳ございませんが、2005年8月現在は、ご利用いただけません。全国的に病院でクレジットカードを使用しているところがまだ少ないこともあり、今後の動向をみすえながら、将来的には当院でも取り扱いを行いたいと考えております。
 尚、銀行振り込みが可能となるように、2005年8月現在手続き中です。
(事務主任)
 こんにちは。30歳女性です。私は甘いものが苦手で、普段、めったに食べることはありません。でも、最近になって生理前になると、甘いものが無性に食べたくなり、コンビニなどでたくさん買ってしまいます。皆、私が甘いものが苦手だと知っているので、周りの友人からびっくりされます。実際には、甘いものを食べると、気持ちが悪くなったりするので、買うばかりでほとんど食べられないのですが...
 以前はこんなことはなかったのですが、何かおかしいのでしょうか。

 生理前になると体調の変化や精神的にも不安定になることはよくあることです。身体的症状が強いと月経前症候群と診断されることもあります。しかし、あなたのように食欲の変化、甘いものが欲しくなるというようなことは、害のない部類に入るかもしれません。買うばかりでほとんど食べられないとのことですが、ちょっともったいないかもしれませんね。お友達に分けてあげれば、喜んでもらって自分の気持ちも楽になるかもしれませんよ。
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
 別の病院で妊婦検診をしていますが、普通の白黒のエコーしかありません。3D撮影で子供の顔などはっきりした写真を本などで見るので、撮りたいと思っています。セントマザーでは3D撮影だけを希望することは、できるのでしょうか?可能な場合、費用はいくらですか?

 当院では3D撮影だけの希望も可能です。事前に予約を行って下さい。3D撮影のみの場合、費用は3,150円です。
 胎児の顔は、必ずしもはっきりと撮れるわけではありませんが、、妊娠週数にもよります。妊娠20〜30週で条件がよければよく見えますよ。
(院長:田中温)
 私は、脊損患者でいつも移動には車を使用しています。今度、セントマザーに来院する予定ですが、バリアフリーの設備(車椅子で使用できるエレベーターやトイレ)はありますか?また、困った時にサポートしてくれる方はいますか?

 当院は、車椅子専用の駐車場、エレベーターとトイレをご準備しており、院内はバリアフリーとなっております。車で来院される方は、第一駐車場をご利用下さい。第一駐車場よりバリアフリーでエレベーターに移動できます。事前にご連絡していただければ、駐車場をおとりしておきます。困った際は、お電話か受付にお申し付け下さい。
(事務主任:能丸健一)
 これまで10回以上も体外受精を行っていますが、一度も妊娠しません。貯金も底をつき、親類から借りたお金もとうとうなくなってしまいました。金銭問題でイライラが続き、夫婦間の仲も悪くなり、姑ともうまくいかなくなりました。こんな状態で続けられないので、治療を何度も諦めようと思いましたが、やっぱり諦めきれません。カウンセリングをしていただけますか?カウンセリングの費用はいくらですか?

 他の治療と違い、人に相談できないことが多く、一人で悩むことが多いと思います。また地域、社会、家族、夫婦の際の人間関係の板挟みになることも多いようです。
 なかなか妊娠に至らない心の不安など、治療を通してまた治療の一環として、当院では無料でカウンセリングを行っております。そして心のきりかえをすることは、成功への道へつながることも多いようです。不安な気持ちは正確な知識を得ることにより、解消されることもよくあります。間違った方向に一人で思い込んでしまっていることもあります。経験豊富な体験者からのアドバイスも有効です。
 当院のコミュニケーションウインドウは、その為に用意しておりますので、ご利用下さい。
(薬剤師・カウンセラー)
 不妊治療はすべて人の手で行うと思います。もちろん、信頼はしているのですが、人はミスもすると思うのです。不妊治療には保険がきかないので、とても高額な治療費となり、それを支払うのにも大きなエネルギーが必要ですし、治療に踏み切るにも勇気がいります。
 ようやく治療に踏み切ったとしても、万が一、ミスによって失敗した場合には、正直に教えてもらえないのではないかと不安です。万が一、失敗した時はきちんと報告してもらえるのでしょうか?

 当院では、チェックのみを専門に行うチェッカーというスタッフが3人おります。すべての操作は、このチェッカーの確認とサインがなければ、例え私(院長)が行ったとしても、先へ進めないシステムになっております。すなわち精子、卵子に携わる人間とこのチェッカーの2人の確認がなければ、操作は先へ進めなくなっており、ミス発生を防止しております。
(院長:田中温)
 来月に引越しをすることになり、転院をすることになりました。紹介状を用意しておく方がよいでしょうか?紹介状の他に何か必要な資料などはありますか?

 紹介状があった方がいいと思います。それは、再度同じ検査をする無駄を省けるということと、これまでの記録を参考にすることができるからです。これまでの治療記録は、妊娠率を上げることにとても有益な情報となります。特に体外受精をされている方の場合には、排卵誘発法の種類、採取された卵の数、質などの資料があれば、それらのデータを準備する方がよいでしょう。
(院長:田中温)
 こんにちは。3ヶ月前に転院をしましたが、現在の病院の治療費は以前よりも高いのです。内容は同じなのに、病院によって治療費が違うのはなぜでしょうか?

 体外受精の1周期あたりの平均的な治療費は30万ぐらいだと思いますが、高いところで100万円、安いところでは20万円ということもあります。その差は、採卵周期の患者数や、スタッフの数などで多少変わってくるのではないでしょうか。採卵周期の少ないところで、採算が合わない場合には、単価が高くなる傾向にあると思います。本来ならば、同じ価格で治療できることが患者さんにとってはよいことです。保険が適用されれば、患者さんにとっての負担は少なくなります。早く実現して欲しいですね。
(院長:田中温)
 自営業です。治療をしていますが、いい結果が出ません。仕事が大変忙しく、いつもストレスを抱えているので、それが、精子や卵子の質を低下させているのでは?・・と不安です。過労やストレスが精子や卵子の質に影響を与える可能性はありますか?

 ストレスは、造精機能には影響がなく、精子はストレスに対して、非常に抵抗が強いといわれていますので、あまり問題はないと思われます。しかし、ストレスや過労は、性欲減退の原因となり、精力が減退することがありますので、不妊につながる可能性もあります。
 次に、ストレスや過労と卵子との関係ですが、こちらは、大きく影響すると思います。しかしながら、戦時下における難民キャンプ内での妊娠出産などを考えますと、女性の生殖能力も決して弱いものではなく、強いものではないかと考えます。しかし、不妊治療を始める際には、できる限り、過労やストレスは、排除することや、できる限り少なくすることが良いと思います。
(院長:田中温)
 治療中ですが、人間ドックで、レントゲンやCTを受けることになりました。また、主人も会社の検診にて、レントゲンを受けるようです。レントゲンやCTは、精子や卵子に影響しないのでしょうか?

 人間ドッグで使用するレントゲンやCTは、陰部を遮蔽していれば、卵子や精子にほとんど影響ありません。ご心配ありません。
(院長:田中温)
 喘息持ちで、幼い頃から薬を常用していますが、不妊治療はできますか?また、妊娠した場合、子供に影響は出ないでしょうか?

 喘息の薬を使うことにより、妊娠率が直接影響されることはないと考えます。妊娠中に薬を使用するときには、胎児に一番影響のある(催奇性の高い)時期をなるべくさけるようにすれば、大丈夫ではないでしょうか?一番影響のある(催奇性の高い)時期は、妊娠反応が出て、2-3週間ですから、その間は使用を控えてください。
(院長:田中温)
 夫婦で子供をのぞんでいます。が、主人が仕事の都合で、遠方への単身赴任になってしまいました。なかなか自宅にもどれる時間もとれず、排卵日にタイミングがありません。こういう場合は、どうしたらいいでしょうか?

 ご主人が排卵日に不在の場合には、事前の精子の凍結がいいでしょう。お時間のあるときに、とっていただいた精液中から良好な精子を選別して凍結します。精子の凍結は非常に簡便で、蘇生率も非常に良好ですので、精子の状態が良好な方には、この凍結人工授精が非常に有効です。ただし、精子の状態が中程度からそれを下回る場合には、凍結すると、かえって状態が低下することもありますので、その場合には、凍結しておいて、体外受精あるいは顕微授精にはいったほうがいいと思います。
(院長:田中温)
 初診で、主人の検査をすすめられましたが、主人はなかなか同意してくれません。どうしても主人の検査が必要でしょうか?また、主人が病院に来ずに検査できる方法はないでしょうか?

 ご主人が、来院になかなか応じてくださらない場合はよくあります。産婦人科には行きにくい場合や、仕事の都合で難しい場合などがあります。どうしても、来院ができない場合には、自宅で精液を採取して病院に運ぶということも可能です。射精から30分以内で来院できる場合にはシャーレに入れて運んでいただければ検査が可能です。ただし、1時間以上かかる場合には、精子の運動率が低下しますので、もともと悪いのか、それとも時間の経過による低下なのかが判断ができない場合もあります。1時間以上かかる場合には、培養液の中に精液を入れて運んでくると、運動率の低下はある程度は防げます。やはりご主人に協力していただけるように頼まれてみて下さい。
(院長:田中温)
 赤ちゃんがほしくて、不妊治療をしていますが、主人が精子検査になかなか協力してくれません。精子検査を受けてくれるよう、なんとか説得したいのですが、どのように説得すれば納得してもらえるでしょうか?アドバイスをください。

 不妊治療は、ご夫婦の協力が必要です。まず、不妊治療を始める前に、お子さんが本当に欲しいのかどうかということを、お2人でよく相談されてから始めてはいかがでしょうか?
 また、治療を始める前に、ご夫婦が不妊治療に関する十分な知識を得ることも大事でしょう。Webサイトなどを参考にすれば、たくさんの情報が得られますので、ご主人にもよく見てもらって、正しい理解をしてもらうことが大事だと思います。
(院長:田中温)
 結婚して、2年以上たちますが、子供ができません。心配になって本を見ると、結婚後2年以内に子供ができないと不妊症だと書いてありました。が、夫婦ともども健康には自信があり、不妊症だとはどうしても思えません。タイミングがあってないだけだと思いますが、それでも、病院に行ったほうがいいのでしょうか?病気ひとつしたことがないのに、不妊症だと思いたくありません。

 健康な夫婦の2年間の累積妊娠率は90%を越えますので、ご夫婦そろって病院に行って、詳しく調べてみてください。
(院長:田中温)
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