回答一覧 - 治療とつきあう・カウンセリング・その他 No.10-
年齢:40 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:2回 体外受精:3回
 5年ほど前から、子宮筋腫があります。50mm、30mm、小さいものと多数あり、治療当初は問題ないと言われましたが、MRIを取った後、これが原因だったかもしれないと言われました。
 その後、体外受精(IVF)にステップアップするため転院しましたが、問題はないのでこのまま移植しても大丈夫だと言われました。しかし、一度は筋腫が原因だったかもしれないと言われた経験があるため、不安です。どうすればいでしょうか?

 子宮筋腫はできる部位や大きさによっては、不妊の原因となる場合もあります。お話によると、それほど大きくもなく、不妊クリニックの先生が問題ないと言われているようなので、特に問題となるものではないのではないかと推測します。しかし、詳しいことは、通院している病院で、先生によく説明してもらってください。
 どうしても筋腫が気になる場合は、筋腫核出術となりますが、その場合、術後3月ほど避妊期間をおく必要があります。年齢のことも考えて、主治医とよく話し合われてお決めください。一般的には、体外受精(IVF)を優先すべきケースではないかと思われます。[2010年11月17日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:38 基礎体温:不明 生理周期:不規則 タイミング法:5回 人工授精:8回 体外受精:8回
 今、凍結胚移植に向けて準備しておりますが、胚移植法でも子宮外妊娠になるということを知りました。
 もしも2個の凍結胚を移植した時には、1つは子宮内に着床、もう1つが子宮外となるケースもあるのでしょうか?その場合は、うまく子宮内に着床した卵もあきらめるしかないのでしょうか?また、子宮外妊娠は、どれくらいの時期に判明するものですか?

 一人を子宮内に、もう一人を子宮外に同時妊娠することは極めてまれに起こります。
 内外同時妊娠といいますが、当院でも過去に数例経験があります。これまでの過去の経過ですが、子宮外妊娠の方は開腹手術でその部分(全ての卵管でした)を摘出し、子宮内の胎児が成長(心拍がある場合)している時は、そのまま妊娠を継続し、様子をみました。無事に2名の方が出産されており胎児にも影響は見られませんでした。1例は手術後早い時期に流産となりました。
 基本的には当院では子宮外妊娠は開腹手術して摘出、子宮内妊娠はそのまま経過観察を行い、出産まで様子を見ていきます。子宮外妊娠の場合は、6〜7週には判明するでしょう。[2010年10月5日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:43 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:4回 体外受精:5回
 体外受精(IVF)で遠距離通院を行う場合について教えてください。
 地元の病院で一部の検査などを行いたい場合は、セントマザーから地元病院へ検査依頼書のような書類が発行されるのでしょうか?それとも患者自身が希望の検査を地元病院に直接口頭で依頼するのでしょうか?

 一度でも当院を受診されたことのある患者様であれば、希望される検査を行っている病院があれば、当院から依頼させて頂きます。
 当院にかかったことがない患者様は、ご自身で希望する病院に直接聞いていただいて、受診するといいと思います。[2010年10月5日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:34 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:0回 体外受精:0回
 治療を始めたばかりで、まったく知識がありません。
 タイミングと人工授精(AIH)と体外受精(IVF)は何がどのように違うか、こういう時にはこの治療法が最適といったことを簡単に教えていただきたいです。
 治療方針等も知りたいのですが、今の病院ではなかなか聞けずどうすればよいのかわからなくなってきました。
 不妊カウンセラーについても色々知りたいです。

 タイミング療法とは超音波検査やホルモン測定などで排卵の時期を調べ、夫婦生活をして頂く治療です。人工授精の場合はタイミングと違い注射器などで直接子宮内に精子を入れてやる方法です。体外受精は注射あるいは内服薬で卵巣を刺激し、卵胞を成長させ、針を刺して卵をとり、実験室で受精させた後に子宮に戻してやる方法です。この場合、受精を直接確認できることになります。
 どういった方法を選択するかは、ご夫婦の検査結果、年齢など色々な要素が関連し、一概に言えることではありません。
 このケースの場合、34歳でタイミング療法を5回して成果が出ず、現在の病院との連携もそれほど良好でもないようなのが気になります。今後は不妊専門の医療機関を受診して、ご夫婦で検査を受けた後、詳しいカウンセリングを受けてみては如何でしょうか。[2010年10月5日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:28 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 25歳でシェーグレン症候群と診断され、現在プレドニン5mg1T1×内服中です。シェーグレンの他、橋本病の合併、尿蛋白陽性、WBC低下がありますが、諸検査にてSLEやベーチェット、リウマチ等の膠原病は認めていません。
月経は、規則的で、基礎体温も二相性です。現在は未婚のため、妊娠をトライしたことはありませんが、今後、結婚予定であり、妊娠も考えています。卵管の状態等を考え、予め婦人科受診をし、検査や治療をした方が良いのでしょうか?早い段階でできることはしたいので、アドバイスをください。

 シェーグレン症候群と不妊を直接結びつける因果関係はありません。しかし、橋本病も合併しているようなので、不妊症関連の抗体に異常値が出るかもしれませんね。そのようなことを一度調べてみてはいかがでしょうか。[2010年9月24日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:25 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:回 体外受精:回
 基礎体温をつけています。排卵後の高温期に夫婦生活をしてもよいのでしょうか。例えば、着床しようとしていたのにそれが妨げられる、何らかの感染など、妊娠に悪影響はないでしょうか?

 感染性の強い感染症(梅毒、クラミジア、ヘルペスなど)がなければ、まったく問題ありません。[2010年9月24日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:33 基礎体温:不明 生理周期:不規則 タイミング法:6回 人工授精:2回 体外受精:3回
 エストラーナテープについての質問です。
 現在、凍結胚移植7日目なのですが、入浴前に一時的に剥がしたテープを入浴後に再び貼り直してもよいのでしょうか?一時的にでも剥がしてはいけないと聞いた事があったので、不安になって質問しました。教えてください。

 エストラーナテープは入浴などで剥がれることもありますが、塗布面が新しく、汚れておらず、再び貼ってみて、容易に剥がれないようであれば、予定通りの貼り替えスケジュールで構わないと思います。[2010年9月24日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:35 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:3回 体外受精:3回
 事務職で、一日中パソコンなどの事務職です。通勤も車ですし、ほとんど歩きません。休みの日も、家事を行ったり、テレビを見てほとんど家でゆっくりすごしています。 運動と不妊は関係するのでしょうか?体型は、若いときから全く変わっておらず、163cm、49kgくらいです。
 治療再開するにあたり、運動をしないと妊娠できないのだろうかと疑問に思い質問させていただきました。

 運動不足であっても体型が変わっていないようですので、それほどの影響は無いと思われます。しかし運動不足からくる冷え性、便秘、代謝の低下などに陥っていないでしょうか。不妊だけではなく自分の健康を守る意味でも軽い運動を始めることをお勧めします。[2010年9月24日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢: 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回 治療施設:
 免疫抑制剤でプログラフとセルセプトを服用しています。また、プレドニン・バイアスピリンともう一種類心臓の薬も服用しています。この薬は、精子に影響がありますか?また、服用していて女性が妊娠した場合は、影響がありますか?

 文面より男性の方からの質問だと推測いたしますが、どのような持病をお持ちなのでしょうか。薬の内容から考えるとこれらの薬を長期に使用することによって、精巣において精子を産出する能力が低下するという可能性は否定できませんが、そのような可能性のためにそれらの薬を中止するというような、自分だけの判断は決してなさらないで下さい。
 妊娠した場合の胎児に与える影響については、女性の場合に比べて可能性はかなり少ないとは思いますが、このような薬を使用した場合についての過去のデータも充分な症例の数が集まっているわけではないと思います。
 今後については、不妊治療施設などで、繰り返し精液検査で調べてもらってはいかがでしょうか。
 また精液検査の結果が悪化しているようであれば、将来の不妊治療に備えて精子を凍結保存するという選択肢もあります。[2010年9月24日]
(産婦人科医:粟田 松一郎)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:4回 体外受精:9回
 ここ2ヶ月間、治療がキャンセルになることが続いたため、ソフィアAを服用しています。服用中、気が沈むのですが、この薬にそのような副作用がありますか?他に代用できるお薬があれば教えてください。

 ソフィアAには気分の変動が出るなどの副作用があります。類似の薬はいくつかありますので、主治医に相談して、薬を代えてもらうようにお願いするとよいと思います。[2010年8月23日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:3回 体外受精:3回
 不妊治療を休んでいるときに自然妊娠しましたが、残念ながら子宮外妊娠で卵管を片方切除しました。
 以前から排卵痛があり、タイミングをとるのが苦痛な場合もあります。子宮外妊娠で腹腔鏡手術を受けた際、おなかの掃除もしてもらいました。卵管の通りも見てもらいました。
 腹腔鏡をうけたので、排卵痛はなくなるものだと思っていましたが、まったく変わりがありません。排卵痛は何か病気が関係しているでしょうか。たまに、病気かと思うくらい痛みがあります。排卵痛があっても妊娠・出産は可能ですか?

 以前から辛い排卵痛があるようですね。子宮外妊娠で腹腔鏡をしたときの所見はどうだったでしょうか。「おなかの掃除をしてもらった」とありますが、癒着の程度はどうだったか、子宮内膜症などの所見はなかったか、(されていれば)血液検査の結果はどうだったでしょうか。
 一般的に排卵痛と妊娠・出産とは直接の関連はありませんが、癒着や内膜症が排卵痛の原因になる可能性もありますから、上記の項目を実際に手術された先生に尋ねられたほうが良いですね。[2010年8月3日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:4回 体外受精:回
 精子の運動率・精子数が低いことが原因で不妊治療をしておりました。
 幸い男の子を授かりましたが、重度の尿道下裂と診断されました。(まだ結果は出ておりませんが)アンドロジェン症候群の疑いもあるということです。この度、手術を受けた際、同室になった男のお子さんも同じ重度の尿道下裂であり、又、不妊治療を受けていたと聞きました。
 不妊治療で使用したホルモン剤などが胎児に影響することは考えられるのでしょうか。第2子を希望しておりますが、不妊治療に頼らなければならないため、影響があるかと思うと不安になります。

 一般的に薬によって胎児の奇形などに影響を及ぼすのは、妊娠4週以降13週くらいまでと言われています。妊娠前のホルモン被爆と尿道下裂などの胎児奇形とは関係ないと考えます。尿道下裂の手術を受けるために入院していたために、同様の症例をもった患者さんが近くにおられたので、気になってしまったのかもしれませんね。[2010年7月20日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:45 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:5回
 40歳から5回ほど不妊治療(体外受精)を試みました。あと少しで妊娠確認までいける状態が2回ほどありましたが、現在45歳となり、最後の不妊治療をするか悩んでいます。
 年齢の割には子宮の状態も良いとの事で努力しましたが・・・悩んでおります。もう年だからあきらめたほうがいいという気持ちとまた頑張りたいと言う気持ちとで将来の事を思うと複雑な心境です。たとえ、まだ子宮の状態が良くても年齢を考えると諦めた方がいいのでしょうか?

 妊娠できるかどうかは、子宮の状態ではなく卵巣の状態です。基礎体温は二相性で規則的なようですので、体外受精または、卵管内移植がもっとも有効な治療法となるでしょう。 もう少し頑張ってみませんか。チャンスは十分あると思います。[2010年6月21日]
(院長:田中温)
年齢:30 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:25回 人工授精:0回 体外受精:0回
 多嚢胞性卵巣と卵管癒着にて不妊治療を行い、現在、第2子妊娠中です。7週目です。 実は、最終月経中にカロナール錠 フロモックス錠(1日3回×4日)、ロキソニン錠 フロモックス錠(1日3回×4日)、月経がおわって2週間後からロキソニン錠 フロモックス錠100(1日3回×7日)を飲んでしまいました。
生理中6日目から出た、フェマーラ(1日1回×5日)と風邪薬を一緒に飲むことに先生にお伺いしたところ、大丈夫だと言われましたので、妊娠していることに気づかず、内科で風邪薬を出してもらいました。頭痛があり、バファリンも飲んでしまった日が一度あります。
赤ちゃんに影響はありますか?クリニックで質問したところ、「飲んでからでは遅い」と言われ、薬の内容など見て頂くことができませんでした。とても不安で...今後、何か検査を行う方がよいのでしょうか?

 カロナール、フロモックス、ロキソニン、バファリンなどは必要があれば妊娠時でも内服していただくこともあります。一般的に問題となるのは、妊娠5〜15週なので、むしろ今後、薬の服用には気をつけてください。あなたのケースでは週1回程度に超音波で発育を追っていけばそれで十分ですよ。[2010年6月1日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:34 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 乳がんの手術をして、1年3ヶ月経ちます。術後の治療は、放射線治療、ホルモン療法です。現在は、4ヶ月に1回リュープリン、1日1回のノルバデックスを服用しています。私自身、リスクを背負ってでも子供が欲しくて、私が、どうしても子供が欲しいという強い願望を伝えたところ、乳腺外科の主治医はリュープリン治療の2年間はとにかく治療をとおっしゃいました。来年で、リュープリンの治療が2年になりますので、来年中には子供を授かりたいと思っています。婦人科では、子宮内膜症、子宮体がん検査にひっかかります。こんな私にも子供はできるのでしょうか?体外受精(IVF)の治療はできますか?

 乳がん治療で外科医からは2年間の指示が出ていますから、今はあせらず乳がん治療に専念され、再発予防に努められることが大切かと思われます。子宮体がん検査に関しても、数ヶ月に1度のチェックをされているのではないかと思いますが、どのような指示が出ていますか?その点も先生とお話し合いをされてください。
また、乳がん治療中に外科医より特に体重のことを言われているようであれば、体重は排卵などにも影響しますから、少し体重を落とすようにウォーキング等をされてみてはどうでしょう。また、生理は順調で排卵は起こっていますか?今、排卵が起きているかどうかを婦人科医に超音波等で見ていただいてはどうでしょうか。排卵が起こっているなら、妊娠は可能だと思います。[2010年4月16日]
(産婦人科医:永吉基)

 最も重要なことは、これからも乳腺外科の主治医の先生に、今後妊娠してもよいかどうかを定期的によくチェックしてもらうことだと思います。妊娠後も注意深い診察が必要です。子宮体がんの検査の結果はどのような内容だったのでしょうか。不妊治療中にも定期的な検査が必要だと思います。また、子宮内膜症は主要な不妊の原因の1つですので、ひとまず、経膣エコー、子宮卵管造影検査、経膣超音波などの検査をおすすめします。[2010年4月16日]
(産婦人科医:粟田松一郎)

 放射線治療は当然ながら卵巣部分を遮蔽していると思われるので問題ないでしょう。リュープリンとノルバデックスを使用しているので、現在は、排卵は抑えられていますし、ノルバデックスに関しては催奇形性の可能性もありますので、当然ながら使用中に不妊治療は致しません。
年齢が34歳で、1年3ヶ月の術後療法を行ない、来年で2年になるわけですから、乳腺外科の先生の言われる通り、まずは乳癌の治療を優先してはどうでしょうか。リュープリン、ノルバデックスの使用を中止して、排卵が戻ってきてから不妊治療を始められても遅くは無いと思いますよ。[2010年4月16日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)

 乳がんにはホルモン依存性と非依存性とがありますが、あなたは恐らくホルモン依存性なのでしょう。今使用されている、リュープリンノルマデックスはエストロゲンの分泌を抑えるために使用されていると思います。今の状態では排卵が抑えられておりますので、妊娠をご希望の場合には、現在のお薬をすべてやめることが前提となりますが、それは大丈夫なのでしょうか。
また、妊娠することによって、再発などのリスクはないのでしょうか。この点については、担当医と十分話し合いをされてください。
担当医のご許可が得られるのでしたら、まずは卵巣機能を正常に戻すことから始めます。基礎体温が規則正しく二相性になるようでしたら、治療が可能となります。一般的に乳がん術後の不妊治療にはエストロゲン(卵胞ホルモン)の濃度を上げないようにということが求められますので、排卵誘発剤の使用がどのようになるか、これも主治医とご相談下さい。私としては、妊娠自体が問題ないのであれば、短期間の排卵誘発剤の使用による抗エストロゲン状態は問題にならないと思います。[2010年4月16日]
(院長:田中温)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:5回 体外受精:1回
 月経中に、長さ2cm程の棒状の肉片のようなものが2本ほど混ざっていたのですが、これは何でしょうか?
子宮筋腫もあるため、血のかたまりのようなものは時々あるのですが、少し様子が違っていました。ただ子宮内膜がはがれただけでしょうか?

 実際に出てきたものを見ておりませんので正確なことは言えませんが、月経中のことなので血液のかたまり、血液を凝固させる物質フィブリンなどが固まったもの(これは白く見えることもあります)、ポリープなどが自然に取れたものなどが考えられます。その後問題ないのであれば、特に心配する必要なないと考えます。[2010年4月16日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:4回 体外受精:9回
 ここ数年で体重が増加し、特に下腹部の脂肪の付き具合がとても気になります。体重を少し落とすために食事を工夫し、筋トレや有酸素運動を続けたいのですが、もう間もなく胚移植に向けての治療が始まります。移植前後のダイエットは良くないでしょうか。教えてください。

 体重は(身長−100kg)を目標としてください。不妊治療の目的のみではなく、出産時においても、また、一般的に健康を維持する上でも重要なことと考えます。ダイエットは継続されて構いません。[2010年4月16日]

(院長:田中温)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:4回
 無精子症と診断され、TESEを行いました。採卵も終わり、胚盤胞移植を4回しましたがすべて陰性でした。
 現在、転院を考えているのですが、凍結保存をしている精子はどのような方法で運べばよいのでしょうか?
 現在、通院しているクリニックに確認をしたところ、自分の車で運ぶしかないといわれました。飛行機、新幹線、運送会社に問い合わせてみましたが、すべて断られました。
 クリニックでも業者の斡旋はしていませんとのことで...やはり自分の車で運ぶしかないのでしょうか?液体窒素にいれて運ぶと聞き、危険物になるとのことで非常に怖いです。
 よい方法があれば教えてください。

 当院では、凍結試料の輸送にドライシッパーと呼ばれる輸送専用のタンクを国内外での輸送に使用しています。このタンクは、液体窒素をタンク内の吸収剤に充填させることで、約2週間の冷却効果が持続できるものです。液体窒素そのものは入っていないので、危険物には当たりません。国内での輸送は、一般の荷物と同様に取り扱いできますので宅急便利用して行っています。手順としては、患者様へ輸送に関する説明を行い、同意を得て、輸送先施設の連絡先や担当医等をお伺いし、輸送手配は当院スタッフと輸送先担当者と直接連絡を取り合って準備します。ドライシッパーは当院のものを使用しますので、患者様や輸送先の施設に特別準備していただくものはございません。送料は、当院へ輸送する場合は来院時に、また、当院から送り出す場合は送り先施設にて患者様より実費のみご負担をいただいております。料金は送り先住所にもよりますが、往復で数千円です。
 また、輸送時の試料については、凍結時の所見、凍結方法、融解方法などの情報提供を相互に行い、記録、管理に利用しています。
 ドライシッパーについては、「マイサイエンス」という業者が貸し出しも行っており、個人的にも借りることができると思いますので、一度「マイサイエンス」のホームページをご覧になってみてはいかがでしょうか。ただ、患者様がご自分で自家用車、JR、航空機などで持ち運ぶことは、液体窒素が入っていないドライシッパーとはいえ多少なりとも危険を伴うため、あまりお勧めしておりません。[2010年4月1日]
(ラボティレクター:竹本洋一)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:1回
 体外受精(IVF)を行っており、今回、胚盤胞を1個戻しました。
 これまで、数年間、とても排気ガスの多い道路を毎日20分も自転車で通っていたので、妊娠に対する影響(妊娠そのものや、胎児の異常など)がないのか心配になってきました。大丈夫でしょうか?

 排気ガスの妊娠、早流産に関する論文はいくつかありますが、いずれも直接的な原因―結果を示唆するものではありません。まだ妊娠していない女性が過去に排気ガス(実際にはどの程度のものか判らない)を毎日20分吸入した場合の妊娠、早産、奇形に対する影響に関しては誰にもわかりません。あまり気になるようであれば、今後は排気ガスへの対策をされるとよいでしょう。[2010年4月1日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
質問一覧に戻る   |    このページの最初へ   |    TOPページに戻る