回答一覧 - 女性が原因の不妊について No.19-
年齢:33 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:4回 人工授精:3回 体外受精:回 
 6年の治療の末、第一子をタイミング療法で授かることができました。産後1年で第二子の不妊治療を開始し、現在4周期目になります。
 多嚢胞性卵巣(PCO)もあり、クロミッドでの排卵誘発を行い、卵胞チェックをしてタイミングを合わせています。
 今回、同じような流れで進めて7月27日に生理が開始し、8月10日にタイミングを合わせました。最近は31日周期です。今日、排卵後から23日たち生理は来ませんが、市販薬と病院での妊娠検査では陰性でした。最後に妊娠検査をしたのは排卵後22日目です。生理が来る気配もありませんし、妊娠している訳でもなさそうなのですが、こういう場合原因としてはどういう事が考えられるのでしようか?いつも生理はちゃんと来ていたので、こういうパターンは初めてで不安です。

 基礎体温が二相性ではなく月経周期も不規則のようですので、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性が強くありますが、クロミッドで排卵していることから軽症だと思われます。しかし、クロミッドではときどき排卵が起きないこともあるようなので、まずはLH-RHテストというホルモン検査を受けて、PCOSかどうかしっかり診断されてください。また、月経周期の左右卵巣内の胞状卵胞の数をカウントし、非常に多く(15個以上)認められた場合にはクロミッド+少量のFSHを隔日投与すると良いかもしれません。
 基本的に排卵障害があると思われますが、軽度のため治療は可能ですので、第二子の可能性は十分にあると思います。[2011年11月2日]
(院長: 田中 温)
年齢:41 基礎体温:二相性ではない 生理周期:規則的 タイミング法:20回 人工授精:0回 体外受精:0回
 去年、一昨年と2回とも7〜8週で初期流産してしまいました。2回目の流産の後から不妊治療をしていてもうすぐ1年になりますが、海外在住のため言葉に不自由しているので、わからないことを先生にうまく質問できず困っています。自分でいろいろと調べましたがよく分からないため教えていただきたいのですが、約20mm以上育った卵胞については以下の3パターンになるということよろしいでしょうか?
 1)排卵して卵胞は黄体になり、体温も上昇し、黄体は12〜14日の寿命で縮んで無くなる。
 2)排卵せず、卵胞は縮んでしまって無くなる。またはそのまま次の月まで残ってしまうこともあり、体温は低いまま。
 3)排卵せず、そのまま大きくなり黄体化未破裂卵胞になる。この場合、体温は上昇する期間もあるが安定せず、またはずっと高い。
 ここで疑問なのですが、1)の黄体期12〜14日の間、超音波で黄体はずっと確認できるのでしょうか?
 また、2)の縮んでしまった卵胞は、超音波でどのくらいの期間確認することができるのでしょうか?

 卵胞のパターンはおっしゃる通りで良いと思います。超音波での黄体の確認は、充分に大きくて変化もはっきりとしているもの、または妊娠に移行したものの2つは追うことが出来ますが、そのまま月経に移行する場合は、理論通りには追いきれません。縮小卵胞についても、かなり個別に差があります。大半は早期に縮小しますが、次周期までには戻るものもあり、途中の鑑別は難しいと思います。[2011年10月15日]
(産婦人科医: 山本 正孝)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:回 体外受精:回
 高プロラクチンと黄体機能不全のため、カバサール、クロミッド、ルトラール、プレマリンを服用しています。
 薬を飲んでいない頃の基礎体温は、低温期が36.20〜36.50、高温期が36.68〜36.71でした。しかし、薬を飲み始めてからは低温期が36.47〜36.75、高温期が36.80〜36.96となっており、高温のまま生理が始まるようになりました。低温期が高めな割に、高温期はそんなに高くないのですが、どこに問題があるのでしょうか?また、高温のまま生理が始まる原因はなんでしょうか?原因を調べる検査や改善方法はありますか?

 基礎体温の温度差は、排卵の有無を正確に確認できればあまり気にしなくて構いません。そのためには、超音波診断と尿中LH濃度の測定がもっとも信頼できます。発育した卵胞が消失し黄体を形成すること、尿中LHが陽性となり24時間後に排卵し内膜が厚くなること、これらの所見が認められれば問題ないと思われます。[2011年10月15日]
(産婦人科医: 山本 正孝)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:6回
 精子細胞で治療しています。
 これまでにショート、アンタゴニスト、ロング(前周期にプラノバール服用)法などの誘発法を行いました。卵は20個程採れても質の良いものは1〜2個しかありません。あとはG2の卵です。戻しも1〜2個で凍結できたことはありません。
 注射の反応は良く、採卵はいつもD11頃です。通常は排卵まで14日かかるので、D11の採卵は早すぎて、大きさは良くても中身が成熟しきれてないのではないか、といつも思うのですが、あまり気にしなくても良いのでしょうか。それとも私が多嚢法性卵巣であることが関係しているのでしょうか。卵の数が多く、質が悪い場合、他にどんな誘発方法があるのか教えて下さい。

 多嚢性卵巣(PCO)の場合には、排卵誘発法に対して強く反応し多数の卵胞が発生してしまいます。卵が約20個以上採れた場合にはどうしても卵子の質が低下してしまいますので、何とか発生する卵の数を抑えるように排卵誘発法を検討することが必要です。ピルを用いたLong法でもあまりいい結果が出ない場合には低刺激周期、すなわち、飲み薬のクロミッドと2〜3本のHMG又は FSHを隔日に投与する方法を試してみる価値があると思います。[2011年9月16日]
(院長: 田中 温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:15回 人工授精:回 体外受精:回
 不妊治療を始めて3年目です。1年半、産婦人科で治療をしていましたが妊娠できず、昨年11月に不妊専門の病院に転院しました。以前の病院ではクロミッドを3錠飲み、必ず排卵していましたが、転院後8ヶ月経ちますが1度も排卵できていません。転院後、これまでに行った治療は以下の通りです。
 1回目、 何も薬を使わない。
 2回目、 クロミッド1錠×5日+プレマリン1錠×5日+テルロン
 3回目、 クロミッド2錠×5日+プレマリン1錠×5日+テルロン
 4回目、 クロミッド3錠×5日+プレマリン1錠×5日+テルロン
 5回目、 クロミッド3錠×5日+プレマリン1錠×5日+テルロン+メルビン
 6回目、 フォリスチム計900
 6回目のフォリスチムのときに排卵はできたのですが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のため、卵が出来すぎてキャンセルしました。先生からは「やはりクロミッドで排卵させた方がいい」と言われました。
 前の病院ではクロミッド3錠でずっと排卵していたのに、今の病院ではできない原因はプレマリンではないかと思っています。プレマリンがクロミッドの邪魔をしてしまうことはないのでしょうか?

 基本的にプレマリンはクロミッドによる内膜の軽薄化を防止するために服用するのですが、プレマリンは排卵を抑制させる場合にも用いられるため、クロミッドの作用と拮抗してしまうことがあります。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断は不規則な月経、LHの基礎値がFSHより高い、卵巣ホルモンが高い、超音波診断で多嚢胞が確認されたという全ての条件を満たした状態です。この状態であるならば、腹腔鏡下による卵巣焼灼手術を受けられることをおすすめします。もっとも確実で安全な治療法であり、2泊3日で手術時間は15分くらい、そして保険が効きますので負担にはならないと思います。 [2011年8月5日]
(院長:田中 温)
年齢:41 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 私はもともと原発性無月経で、ホルモン剤投与でしか月経がありませんでした。ですので、自分の判断で子供は望めないと諦めて、これまでに治療もほとんど行いませんでした。
 今回縁があって結婚することになり、少しでもなにか可能性があるならと思い、市内の不妊治療専門の病院でホルモン検査を受けました。結果、医師からは「やはり卵巣の萎縮もあり、閉経の状態で治療は無理。それ以上のアドバイスもない。」と言われました。
 ほぼ諦めてはいるのですが、少しでも可能性があるなら・・・という思いもあります。もう少し詳しく調べてみる余地は、本当にないのでしょうか?妊娠は無理にしても、体調を維持するような治療はないでしょうか?

 子宮の大きさはふつうでしょうか、小さいのでしょうか?ホルモン検査の数値はどのような値だったのでしょうか。 さらに進んだ検査としては腹腔鏡で卵巣の一部を採取し、その中の卵のもとを調べるという方法があります。ただ、ホルモン値LH、FSHが高いのであればあまりお勧めとは言えません。
 閉経状態で体調管理ということであれば、2か月に一回はホルモン剤を用いて生理を起こしていくのがいいでしょう。ただし、子宮検査などは定期的に受けられてください。[2011年8月5日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:7回
 両卵管が閉塞しているため(FT術済)に自然妊娠は不可能だといわれており、2年前より、体外・顕微授精を7回程経験しています。生理周期は25〜27日あたりで、内膜もだいたい11mm前後にはなります。ただ、高温期は10日と短いです。精子の所見は、ほぼ標準で悪くはありません。
 毎回採卵数が1〜3個と少なく、やっとの思いで採れた卵子も質が悪く、必ずと言っていいほど、卵の中に空洞があります。一般的に言われている、卵胞の中に卵子が無い「空胞」ではなく、卵細胞自体に空洞があるようです。その為、受精率も悪く分割も直ぐにストップしてしまいます。卵の質を上げるために、サプリメントもDHEA・Lカルニチン・メラトニン・葉酸・ラエンネックなど色々と試したりもしました。誘発方法もこれまでに、ロング⇒ショート⇒アンタゴ⇒クロミッド+hmgと何度か替えてきましたが、卵子の数や質は殆ど変わりませんでした。過去に1度、アンタゴニスト法で採卵した卵を顕微授精し、3日目(8分割と4分割)の新鮮初期胚を2個移植できましたが、結果は陰性で妊娠には至りませんでした。その時の卵子は、あまり大きな空洞はなかったようでしたが、何故か第一極体が異常に大きかったです。
 今年に入り転院をし、検査の結果AMHが4と診断されました。それでも前回アンタゴニストで移植できたので、まずは刺激でと言われ、かなり強めの誘発を行い、かろうじて4個採卵できましたが、顕微授精でも全て受精しませんでした。医師からは「やはり卵子の中に空胞があることが原因だろう」と言われました。
 これは遺伝的なものなのでしょうか?改善は難しいのでしょうか?私には卵子提供という道しかないのでしょうか・・・。自分に大きな原因ばかりが見つかりショックでたまりません。今後の治療をどうしていけばいいのか途方に暮れています。

 卵胞内の空砲は卵子の質が低いことを意味します。卵子の質は排卵誘発法によってかなりの影響を受けますので、ご自身にあった誘発法を見つけることが空砲を減らすことにつながると思います。
 適切な誘発法を選択するには、月経三日目までの胞状卵胞の数、大きさとE2、LH、FSHのホルモン値が重要となります。胞状卵胞の数が少ない場合には低刺激法またはShort法が適切かもしれませんし、胞状卵胞が5,6個ある場合にはアンタゴニスト法またはLong法がいいと思います。
 今後の治療方針によっては、妊娠する可能性はまだ十分にあると思います。[2011年7月15日]
(院長:田中 温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:2回
 7年前に、腹膜炎のため開腹手術をして、内臓の癒着があったので片側の卵巣・卵管になりました。不妊治療を始めてから、唯一残っている卵巣は付近の癒着、卵管は卵管水腫になっていることが判明しました。
 行なった治療法は、体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)をそれぞれ1回ずつしましたが、陰性でした。原因は卵の質が悪かったとの説明を受け、次の治療前には卵管水腫を治療するために卵管結さつ術を行なう予定です。
 卵管を手術すると卵巣への血行が悪くなる、という話を聞いたことがあるのですが、手術後の採卵で良い卵が採れるのかどうかがとても不安です。手術の前に採卵をしておけばよかったと思うのですが、スケジュールでは術後の採卵となりそうです。なにか悪影響が出る恐れはあるでしょうか?

 卵管結さつ術で卵巣への血流が悪くなることは一般的には考えられていません。
卵管水腫がある場合には体外受精(IVF)での受精卵の着床を阻害することが認められております。卵管水腫が明らかな場合には前もって卵管水腫の治療をされたほうが結果的に臨床成績は良くなります。[2011年6月15日]
(院長:田中 温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:7回
 夫の無精子症で体外受精を計7回受けました。最後の治療を終えて半年ほどになります。 最近、めまいやほてり、逆にものすごく下半身が冷えたりと、体の不調が気になっています。生理が始まると頭痛と下半身の冷えがひどく、その状態が1〜2週間続き、排卵日が過ぎると今度はめまいとほてりがします。 ホルモンバランスに関係しているような気がするのですが、排卵誘発など治療をうけると、早く更年期障害や閉経になるということはあるのでしょうか?

 排卵誘発などの治療後は、ホルモンバランスのくずれをきたしやすく、そのままだと早く更年期障害等になる方もいらっしゃいます。現在治療をしていない状態でのめまい、ほてり、冷えなど体調の不調が認められることからホルモンバランスの乱れが予想されます。一度近いうちに病院を受診して、ホルモン検査をし、その値を考慮した上で、治療を受けていただいた方がよろしいかと思います。[2011年6月1日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:28 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回 
 2年ほど前から経血量が減少してきました。現在は初日でもナプキン(昼用)を交換するかしないかの量で、3日目にはわずかしか出血しません。
 今回、卵胞チェックをして頂いた際に、子宮内膜の厚さも見て頂いたのですが、卵胞はよく育ち、内膜もしっかり厚くなっていました。しかし、今回の経血量も少ないのです。
 内膜がしっかり厚くなっているのに、経血量が少ないということは、どのような原因が考えられるのか教えてください。剥離されていない内膜が癒着などを起こしているのでしょうか?

 月経血が少ない場合は主にエストロゲンというホルモンの不足が原因となる事が多いと思います。エストロゲンの分泌不足は加齢やストレス、ホルモンの分泌異常などによって引き起こされます。 今回の場合は子宮内膜の厚さや卵胞の発育については問題ないとの事ですが、排卵については確認されていますでしょうか?
 無排卵の場合や黄体機能不全(高温期が短いあるいは体温があまり上がらない)の場合は、比較的月経血が少量になる傾向があります。また低用量ピルやホルモン剤などの治療を受けている場合も月経血が減少する事が知られています。
 基礎体温については二相性で生理周期も順調との事ですのであまり心配する必要は無いと思いますが、もし上記にあてはまれば今一度かかりつけの先生にご相談頂く方がよいと思います。[2011年6月1日]
(産婦人科医: 岡田 潤幸)
年齢:40 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:10回 体外受精:4回
 以前セントマザーで体外受精をしたときに処方され、使わずに余ってしまったプロゲステロン膣座薬が手元に何錠かあります。現在は転勤によりセントマザーへの通院が不可能になり、不妊治療自体をお休みしている状態です。
 薬は全て1年以内に処方されたもので、冷蔵庫で保存しておりました。
 この膣座薬をホルモン補充として、自分でタイミングを取ったときに勝手に使用してもいいものなのでしょうか?

 通常通りに保存がされていれば問題は無いと思われます。ただ、開封時に変色したり、溶けていたり、部分的に形がいびつである場合などは使用しない方がいいでしょう。また、処方されて3カ月以上経った場合には、効果が下がる可能性がありますので早めに使用することをお勧めします。[2011年6月1日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:3回 体外受精:1回 
 男性不妊(顕微授精時 液量2.4ml・濃度1700万/ml・運動率50%)により先月顕微授精(ICSI)を行いました。
 私は多嚢胞性卵巣(PCO)という事以外問題は見つかっていません。
 今回、前周期の排卵後7日目からナファレリール(点鼻薬)を1日2回12時間おきに服用し、生理開始後4日目より、フォリルモンP150単位を連日11日間打ち、生理開始より16日目にHCG5000単位を打ち、18日目の午前中に採卵となりました。生理3日目で両卵巣内に合わせて9個の卵胞が確認でき、採卵直前のエコーでは右に約9個、左に約14個ほど確認できました。サイズも10〜24mmと幅がありました。
 結果、14個採卵でき、やや未熟卵8個を6時間培養後、良質卵3個を合わせた11個を全て顕微授精し、正常受精が7個、異常受精は1個でした。採卵後3日目で2個が8分割、その他は2分割から4分割となり、どの受精卵を凍結したかは不明ですが2個凍結し、その他を胚盤胞まで培養しますとの事でしたが全滅しました。 今回、予想通りOHSSになった為、移植は来月に見送りました。やはり刺激法があっていなかったのでしょうか?今後、より良い卵子を得るにはどのような刺激法が最適でしょうか?

 男性不妊、多嚢胞性卵巣のことを考えると、Long法でFSH製剤を使用し卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になったこと、分割の状態は一般的な結果だと思われます。刺激法が合っていないとは言えません。多嚢胞性卵巣(PCO)の患者様には、当院でもLong法やGnRHアンタゴニストを第一選択に排卵誘発法を行います。PCOの患者様にはOHSSはほぼ起こるので、OHSSを防ごうと排卵誘発剤の量を減らすと卵胞が育たなかったり、質の良い卵が得られないこともあります。今後は、GnRHアンタゴニストや、クロミッド+HMG(隔日)法などいい卵がとれる方法を行うのがいいでしょう。[2011年6月1日]
(産婦人科医: 永吉 基)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 妊娠を希望して1年になります。基礎体温は婦人科の先生に診てもらったところ、高温期14〜16日、低温期14〜16日、約30日周期と安定してきれいに二相になっているとのことです。しかしながら妊娠に至らないので、先月、今月と排卵日検査薬を試しました。
 先月の12日目から検査を始めました。陽性反応があったのは12日、13日目ですが、それ以前から陽性だったのかは不明です。高温期になったのは15日目でした。
 そして、今月も検査を始めた10日目から陽性反応がありました。しかし、14日目になっても高温期になりません。ちなみに検査薬は12日目以降からずっと陰性のままです。粘り気のあるおりものは陽性反応の時期に出ます。普通、陽性反応後24〜36時間で排卵するとのことなので、遅くても3日後くらいには高温期に入ると思います。
 このように、排卵日検査薬の反応と基礎体温に誤差があるのですが、何か異常があるのでしょうか?

 基礎体温が二相の方でも、徐々に上がる人、すぐに上がる人とまちまちです。また、尿反応にしても陽性反応が早くから出る人、基礎体温が二相でも反応がはっきり出ない人、陽性反応がとても弱く、強く出ないうちに陰性になる人とさまざまいらっしゃいます。検査薬の反応と基礎体温が一致している人もいれば、一致しない人もいます。誤差を少なく、あるいは正確にするためには、超音波で卵胞の大きさを測定したり、卵管粘膜の状態を見ていかなければなりません。必ずしも異常とはいえません。[2011年5月9日]
(産婦人科医: 永吉 基)
年齢:46 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:2回 体外受精:8回
 最近 子宮を温めるということで「よもぎシート」というヨモギや漢方成分の入ったナプキンにカイロをつけて、デリケートゾーンから温めるものが出ています。冷え性のために使ってみたところ 効果の程はわかりませんが手先は温かく感じました。
 低体温期に使用すると効果的ということですが 粘膜から成分を吸収するとのことでホルモン補充時や移植時に使用しても差し支えないものなのか気になります。年齢的に後がないのでできる限りの最善を尽くしたいと思い、このような些細な質問ですが思い切って書き込みました。

 韓国では、イスに座り、よもぎ等を蒸して外陰部から吸収させるという方法で婦人科治療をしています。よもぎシートもその応用ではないかと思います。外陰部が低温やけどやかぶれるようでなければ使用は問題ないと思います。 冷え性対策として、よもぎで体の循環がよくなり、手先が暖かくなるのでしょう。効果が出ているのであれば使用されていいでしょう。 [2011年4月18日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:3回
 粘膜下子宮筋腫が多数あり、今までに2回開腹手術およびホルモン治療も受け、これ以上の手術や薬物療法も効果がないと言われました。
 やはり、粘膜下子宮筋腫があると、妊娠は難しいのでしょうか。今までに成功された方はいらっしゃいますか。

 粘膜下筋腫が多数あるということですが、実際、内膜に突出していて、問題になるものはいくつくらいあるのでしょうか。開腹手術をされていますが、そのときはどのような筋腫がどの位置にいくつあったのでしょうか。また、ホルモン治療の内容はどのようなものですか。
 子宮卵管造影検査をして問題になる粘膜下筋腫を子宮内視鏡下に削るという手術をしている施設が色々とありますから、調べてみて、そこで一度筋腫の状態を診ていただいた上で、検討されてはどうでしょうか。多数といっても胚を移植する場所がよくなれば着床も可能と思われます。[2011年4月4日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:27 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:2回 体外受精:回
 卵管造影で卵管采の癒着が判明し、体外受精(IVF)を勧められました。紹介状をもって大学病医院へ行ったところ、そちらでは腹腔鏡手術(卵管采癒着)を勧められました。 ホルモンバランスは問題なく、夫の検査も問題ありません。体外受精が良いのか、腹腔鏡手術がよいのか、悩んでいます。

 年齢が若いので、より自然妊娠を考慮して、大学病院では腹腔鏡下の卵管采手術を勧められたのでしょう。卵管采の状態がよくて、癒着の程度が軽ければ手術の意味はあると思います。卵管采の状態が悪くて、癒着が強ければ手術を行っても期待は薄く、体外受精(IVF)に早くステップアップした方がいいこともあります。ドクターの説明を良く聞いて決定されるのがいいでしょう。[2011年3月16日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:3回 人工授精:1回 体外受精:0回
 不妊治療を始めてちょうど1年くらいになります。AMHは3しかありませんでした。
 これまでに採卵を3回したのですが、育ちが良くなく、胚盤胞まで分割して凍結できた胚はまだ3つしかありません。刺激法は、クロミッドとフォリスチム(計900〜1200単位)併用方法です。採卵がキャンセルになったことも2回ありました。
 不妊治療を始める前のD3時のFSHは9くらいだったのですが、ここしばらく13〜17くらいと高くなっています。最初の採卵数は5個で2つが胚盤胞になりましたが、現在は2個採卵できて1個だけが胚盤胞といった状態です。
 採卵後すぐの周期のFSHは5と低かったのですが無排卵でした。今回はまた17にまであがっており、D3での胞状卵胞は左右で合計5〜6個、今回はGnRHアゴニスト(スプレキュア)を併用して刺激を行なっていますが、おなかの張りも感じられず、また反応していないのだろうなぁという感覚です。
 もう妊娠は望めないでしょうか。それともまだ方法は何か、あるでしょうか?アドバイスをお願いします。

 胞状卵胞が5〜6個あれば、卵はアゴニストやアンタゴニストを用いれば、今よりも数も多く卵がとれると思います。可能性が十分にありますから、諦めずに頑張ってみてください。[2011年3月16日]
(院長:田中 温)
年齢:37 基礎体温: 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:1回
 体外受精(IVF)で妊娠をしましたが8週で流産しました。約8cmの子宮筋腫が子宮の入口近くにあり、出産時には帝王切開の可能性が高く、妊娠にもリスクが高いと言われました。次も体外受精をする予定ですが、筋腫はとった方が良いですか?とった場合は、術後どの位で体外受精を受けられますか?年齢のこともあり焦っています。

 8cmは大きいですし、流産が筋腫によるものであれば、妊娠する前に筋腫をとった方がいいと思います。場所にもよりますが、子宮筋腫があると再度流産したり、妊娠途中で早産の可能性も出てくるでしょう。
 手術後の治療については、術後経過にも依存します。通常では、大体4〜5ヶ月は空けたほうがよいかと思いますが、子宮筋腫の位置によって異なります。具体的には術後に担当医としっかり相談をしてください。[2011年3月3日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:8回 人工授精:0回 体外受精:0回
 2年前に流産をして血液検査で潜在性高プロラクチンと診断されました。負荷後240もあり週1回カバサールを服用しています。2年飲んでいますがなかなか妊娠しません。数値がどれくらい下がっているのか気になり、通っている病院で血液検査をお願いしたのですが、お薬を飲んでいるのだから下がっているのは当たり前だと検査してくれませんでした。このまま飲み続けて数値が下がり過ぎたり、妊娠に影響することはないのでしょうか?
 長期間服用しているのでよくないのではと不安です。セントマザーでは潜在性高プロラクチンの方には基準値に下がっても妊娠するまで薬を投与しているでしょうか?

 今、体調が悪いということはありませんか。肝機能貧血症などの血算を調べるために、定期的に採血を受けた方がいいでしょう。また、現在の状態を知る上で、FSHテストを行ってみて、数値が標準以下に下がりすぎているようなら、一定期間休薬してみてもいいのではないかと思います。当院では、症状および数値によって薬を出す場合、出さない場合があります。[2011年3月3日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:3回 体外受精:0回
 二相性で高温期も14日以上ありますが、黄体ホルモン値が低く移植に進めません。 32歳の時に流産後、異常は見つからないものの、タイミングや人工授精(AIH)でも授からず、卵管が閉塞していることが分かり体外受精(IVF)へステップアップしました。
 自然周期にて採卵後、胚盤胞を凍結し、次周期に移植日まで決まっていたもの、当日の血液検査で黄体ホルモンが7と低くて移植できませんでした。
 移植周期は卵胞が育っていることを確認してスプレキュアを開始して6日後(排卵5日目)に移植日になっていましたが、実際は高温期2日目とズレがありました。黄体ホルモンが低いのは、そのためではないかと尋ねましたが、基礎体温は気にしないとの説明をうけました。生理周期は順調なので今まで気にしたことはなかったのですが、黄体ホルモン値は最低でも12くらいは必要だと聞くと、私の7という数字はかなり低い数値にみえて、先が見えなくなってきてしまいました。黄体機能不全なのでしょうか?その場合、解決策はありますか?

 移植日の黄体ホルモン値7は採卵後の5日目になりますが、やはり少し低いですね。排卵確認日より前に黄体ホルモンを使用すれば20〜30に上がります。中止しないでホルモン投与して戻されてみてはどうでしょうか。主治医の先生にお願いしてみてください。[2011年2月17日]
(院長:田中 温)
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