回答一覧 - 女性が原因の不妊について No.20 -
年齢:30 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:1回 
 不妊治療の末、2年前に体外受精にて第1子を妊娠し、出産しました。それから2年経つのですが、いまだに産後の生理が開始しません。私は重度のPCOSのため初潮の時から生理不順で、薬を飲まなければ半年間生理がこないような状態でした。PCOSが原因で生理がきてないとしたら…と考えると不安です。
 今はまだ、お昼・夜の寝る前や夜中に授乳をしているため、ホルモン剤を飲むことにためらいがあり、病院へは行っていません。このまま卒乳するまで生理がこない状態を放置しておいてもいいのでしょうか?

 出産後2年が経っていること、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)であること、子供に授乳する時期を過ぎていることから、まず断乳することをお勧めします。授乳を続けても生理がくる方もいらっしゃいますが、生理がこないため、プロラクチンが上がっている可能性があります。2か月断乳してみても生理がこないようでしたら、産婦人科を受診し相談され、ホルモン剤などで生理を起こしてもらってはどうでしょうか。[2012年3月15日]
(産婦人科医: 永吉 基)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:8回 人工授精:2回 体外受精:3回
 今回、凍結していた受精卵を2個移植しました。卵の状態は良かったのですが、妊娠反応を調べる前に生理が来てしまい、リセットしました。前回は採卵後4日目に移植しましたが妊娠に至らなかったので、今回の凍結胚移植は自然周期に行いました。2回とも卵の状態とホルモンの数値は良く、どちらも2個移植を行いましたが残念な結果が続いています。良い結果が出ない為、とても不安で精神的にも辛いです。年齢的なものが原因で着床しないのでしょうか?

 38歳で基礎体温は二相性、生理周期も規則的であれば、着床しない原因は年齢的ではありません。
 良好胚を自然周期で戻して妊娠しないと、自信がなくなってしまいますね。しかし、治療内容が良好であった方は、必ず成功します。もう少し治療を続けてみてはいかがでしょうか。[2012年3月1日]
(院長: 田中 温)
年齢:29 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:24回 人工授精:0回 体外受精:1回
 2年ほどタイミング法で治療してきましたが妊娠に至らず、しかも、卵巣機能が30代後半と言われたので、急いで体外受精に切り替えました。
 誘発法は一番負担のかかる刺激周期変法というもので、D3から4日間HMG注射をして、6日目からガニレストという注射も併用するようになりました。D12で3つ採卵し、翌日に受精を確認したところ、未成熟卵子で受精できないとのことでした。負担のかかる刺激周期変法を行ったのに結果が出ないため、やるせない気持ちです。採卵をD13に行うのは普通なのでしょうか? また、20代なのに3つしか採卵出来ず、全て未成熟卵子だったことがとてもショックです。やはり卵巣機能の低下のせいでしょうか?もしそうだった場合、注射を打っても効果はないのでしょうか?

 卵巣刺激法には様々な種類があり、一般的にアゴニストは卵の数が減少する誘発法です。どの刺激法を選ぶかは、月経3日目までの胞状卵胞の数と大きさ、ホルモンE2、LH、FSHの値が重要になります。これらを参考に、あなたに適した誘発法を見つけて、治療に望んでください。[2012年3月1日]
(院長: 田中 温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:18回 人工授精:4回 体外受精:1回
 結婚2年目です。結婚後すぐに検査した時に卵胞が育たないという事が分かり不妊治療を始めました。その後、潜在性高プロラクチン症、問題ではない程度の子宮筋腫、軽度の子宮奇形(弓状子宮)もあるといわれました。
 セキソビットでも卵胞は育つのでそんなに機能低下していると思っていなかったのですが、先日検査をしたところ、生理4日目のFSHが14.4でE2が73でした。
 今回はアンタゴニスト法でフォリルモンP300単位を生理4日目から4日間、HMGフェリング300単位とセトロタイドを4日間使用し、HCGで排卵させました。最初医師からは「左右合わせて11個をめざして採卵しましょう」と言われていましたが、結局、左卵巣にチョコレート嚢腫が見つかり左は1個も採卵できず、採れたのは右側の3個だけでした。3個のうち受精したのは2個で、1個を5日目に初期胚盤胞で移植。もう1個は6日目に分裂が止まりだめでした。医師からは「チョコレート嚢腫はそんなに大きくはないので今すぐどうこうする必要はない」と言われましたが、採卵を計画する前にわからないものなのでしょうか?
 また、移植した卵も5日目で初期胚盤胞なのであまりいい卵とは思えません。医師にも聞いてみましたが「なぜこんなに採卵数が少ないのか分からない」と言われ、とても不安です。今後、左卵巣はあきらめた方がいいのでしょうか?良い卵が採れる方法は他にないのでしょうか?

 生理4日目のFSHが14.4、E2が73の値は、卵巣機能の低下を示しています。卵巣子宮内膜症性卵巣嚢胞(チョコレート嚢腫)は発育する卵胞の数を減少させますが、卵子の質には影響ありません。
 アンタゴニスト法は発育卵胞数が少なくなりますので、次回はGnRHアゴニスト(鼻部へのスプレー)を用いたShort法を試されてください。卵の数が増えると思います。[2012年1月20日]
(産婦人科医:山本 正孝)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:3回
 海外で不妊治療をしています。普段から高温期が短く9日か10日くらいしかありません。これまでに体外受精(IVF)を3回行いましたが3回とも判定日の4日前あたりから少量出血しはじめ、判定日前には生理になってしまいます。今回も判定日の4日前に生理になり、判定日のP4値は5でした。
 黄体ホルモンの補充は、クリノンというお薬を1日2回投与していましたが、補充が充分でないという事でしょうか?なかなか成功しないのはなぜでしょうか。判定日まで出血を止める方法はないのでしょうか?

 体外受精(IVF)の胚移植後、着床を助ける為に黄体ホルモンの補充をするのですが、妊娠した場合には、着床後絨毛からのホルモンで内膜も厚くなり、月経は止まります。月経が開始するのは妊娠に至っていない為で、結果的にはその為判定日まで、ホルモンが補充されなかったということです。着床後には妊娠によるホルモンに依存するので、着床時の状態さえ充分であれば妊娠には問題ないので、補充が充分でないとは思えません。ただ判定日まで出血を止めることを考えると、クリノン(黄体ホルモン)に卵胞ホルモンを追加していただければ、服用中は月経が始まりませんので、この方法を試されてはいかがでしょうか。[2012年1月20日]
(産婦人科医:山本 正孝)
年齢:32 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 25歳で卵巣腫瘍のため右卵巣を摘出し、2年の経過観察も無事終了しました。途中で生理痛がひどくなったこともあり、診てもらうと月経困難症、子宮内膜症があると言われ、結婚予定もなかったので、ピルを3年ほど服用しました。
 今は32歳になり、年明けに結婚予定です。いずれ子供も欲しいと思っているので、思い切ってピルの服用を止め3ヶ月経過しました。
 生理はちゃんと毎月あり、生理痛も軽くなったのですが、左下腹部に鈍い痛みが走ります。ブライダルチェックを近くの婦人科で受けると、残っている左卵巣は特に問題はなく、ホルモン量検査は正常でした。しかし卵管造影検査の結果は、右卵管は正常だが、左の卵管が何らかの原因で詰まっていると考えたほうがいい、と言われました。私には片側、左側の卵巣しかありません。私のように片側の卵巣しか残ってなく、そちらの卵管が詰まっていても自然妊娠は可能なのでしょうか?

 左の卵巣は正常ですが卵管の閉塞があり、右の卵巣は摘出後で卵管は正常とのことですが、左の卵巣から排卵した卵を、右の卵管采でキャッチすることになりますので、可能性はないとは言えませんが、妊娠率はかなり低くなります。
 結婚後なかなか妊娠に至らなければ、早めの体外受精(IVF)をお勧めいたします。[2012年1月20日]
(産婦人科医:山本 正孝)
年齢:24 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:0回 体外受精:0回
 9月に7週で稽留流産をして、掻爬手術をしました。手術した1カ月後に生理がきたのですが、いつもは3日目に収まる痛みが4日目までありました。その時は流産後初めての生理だからだろう、と思っていました。
 今回の排卵後、黄体ホルモンが少ないためデュファストンとプロゲデポー注射を処方してもらいました。すると、生理が4日ほど遅れ、生理痛もまた4日目まで続きました。流産前は1日目に鎮痛剤を服用する程度だったのに、流産後は我慢できないほどではないですが、4日目まで鎮痛剤を使いたくなるほどの痛みがあります。
 子宮内膜症を疑いCA125を測ってもらったところ、27と高めでしたが、エコーや触診でも特に異常は見つかりませんでした。医師からは「心配ない。生理痛がひどいのは黄体ホルモンの注射のせいもあるのではないか。」と言われています。
 これは流産で体質が変わってしまったのでしょうか?それとも内膜症など他に原因があるのでしょうか?

 CA125が27という値は、特に内膜症を心配するような高値ではなく、診察でも異常なしとのことですが、先生の言われるように黄体ホルモンの注射の影響があるのかもしれません。もう少し様子を見てからでもよいのではないでしょうか。[2012年1月20日]
(産婦人科医:山本 正孝)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:7回 体外受精:7回 
 過去に子宮内膜症のため、ラパロを施行しました。
 凍結胚盤胞をホルモン補充周期に移植しておりますが、妊娠に至っておらず、陽性判定すら出ません。移植希望周期の生理8日、9日目に受診することになっておりますが、多少生理の出血が残っている時でも内膜の厚さが10mm程度、12日目で14mmとなり、生理18日頃に移植を行ないます。内膜が厚すぎるのが妊娠できない原因ということはありますか?

 月経後の子宮内膜が10mm、12日目で14mmとのことですが、特に異常に厚いとは思えません。20mm位までは大丈夫ですので、その為に妊娠出来ないということはありません。気になるようでしたら子宮体がん検査を受けてみてはいかがでしょうか?
 また、月経直後の内膜厚を測ってもらってください。薄くなっていれば問題ありません。[2012年1月20日]
(産婦人科医: 山本 正孝)
年齢:29 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 子宮内膜のポリープを手術しました。次の月経からはピルを服用するよう言われましたが、副作用でものすごく吐き気がしたので4日目に中止しました。その後、いつも規則正しくきていた生理が予定日になってもこないため、妊娠したのかと思い検査薬を3回使いましたが、陰性でした。いつもは生理一週間前から胸が張るのに今回は予定日から胸が張り始め、むくみや吐き気、だるさも感じます。手術後、ピルを服用したからなのでしょうか?想像妊娠でもしているのでしょうか?

 ピルの作用、副作用も、かなり個人差があります。一時的に生理周期が乱れる事もあります。妊娠反応も陰性のようですので想像妊娠は考えなくていいと思います。ピルの服用は中止され、自然の周期で排卵日をみつけていただき、タイミングをとられてください。[2012年1月20日]
(産婦人科医:山本 正孝)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 結婚して2年弱、現在海外在住で子宝に恵まれず検査をしたところ、両卵管閉塞と診断されました。
 8年ほど前に一度クラミジアに感染した経験があり、感染してすぐに病院からの処方された薬でクラミジア自体は完治しましたが、私はそれが原因で両卵管閉塞になったのだと思います。ただ、ドクターからはクラミジアだけが原因のすべてではないと思うと言われました。
 両卵管閉塞以外に問題はなく、旦那の精液検査もすごく良い状態だと言われ、ドクターからは年齢的なこともあるので体外受精(IVF)を進められました。IVFに対して抵抗は全くないのですが、2月に日本に帰る予定なので、FTカテーテルを受けてみるか考えています。エコーでお腹の卵管を見ているときに管がまっすぐ伸びているところまでは綺麗に見えていたのにそこから先はまったくといっていいほど映っていませんでした。こういう場合、FTカテーテルをして自然妊娠の可能性はあるのでしょうか?

 卵管の閉塞はレントゲンで確認したものでしょうか?それとも超音波で確認したのでしょうか?超音波からの子宮卵管造影はあまり正確ではありません。もし卵管が閉塞しているのであれば、FTカテーテルは効果的です。[2011年12月17日]
(院長: 田中 温)
年齢:42 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:1回
 繋留流産および子宮内除去術をこれまでに2回経験しています。一度目は自然妊娠で、2回目は体外受精(IVF)による不妊治療を経ての妊娠でした。今年の9月に繋留流産による子宮内除去手術を受けました。術後1週間後の検査では、子宮内もきれいになっていて、収縮も問題ないということでしたが、術後4週間後に不育症検査を行った際、ちょうど高温期に入ったところだったのですが、高温期にしては子宮内膜が薄いと言われました。
 術後6週間後に初めて生理が来たのですが、以前と比べるととても少なく半分以下でした。ネットなどを見て、子宮内除去術により内膜が薄くなることがあると知り、不安です。
 生理の量が少ないのは、手術により子宮内膜が薄くなってしまったせいでしょうか?また手術で薄くなった内膜は、もう回復しないのでしょうか?

 高温期で薄くなったというのは、具体的に何mmだったのでしょうか。
 流産し、処置後に内膜が薄くなってしまうことはあります。そのために月経量が減ったものと思われます。今後、臨床後(排卵後)は、黄体ホルモン管理としてエストロゲン+プロゲステロンなどの黄体ホルモン剤の投与をしていくことによって内膜が厚くなり、月経量も増えるかもしれません。
 手術により薄くなった内膜は、ダメージが大きい場合には色々と試してみても回復しないことがあります。[2011年12月17日]
(産婦人科医: 永吉 基)
年齢:36 基礎体温:二相性ではない 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:4回 体外受精:回 
 他施設で3年ほど不妊治療をし、人工授精(AIH)を2回行ない、その後今年の8月くらいからセントマザーに転院しました。
 他施設でクロミッドをずっと服用していたため、最初の1ヶ月はピルを処方してもらって治療をお休みし、現在はセロフェンを1日1錠服用し、人工授精を2度受けました。以前はきちんと基礎体温も二相性でしたが、最近は高温期も短くなり、今週期においては、人工授精後も高温にならず、排卵後の人工授精となりました。
 現在はヒスロンを使っていますが、体温が上がらない理由はどのようなことが考えられますか?年齢的なものもあるのか、とても不安です。セントマザーではホルモン検査などしておりませんが、しなくても良いでしょうか?年内いっぱいは人工授精でチャレンジし、来年になったら体外受精(IVF)に進もうかと考えております。今後の治療はどのようにしたらよろしいでしょか?

 一般的に月経周期が規則的であれば、二相性となります。排卵の有無の確認は、尿中LHホルモンの測定と経膣超音波による卵胞の観察が必須です。排卵していないようであれば、ホルモン検査を行ない、どこが原因となっているかを診断し、その結果をみて今後の治療方針を立てます。[2011年12月17日]
(産婦人科医: 山本 正孝)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:10回 体外受精:2回
 現在2人目を希望して他院で不妊治療中です。
 1人目の不妊治療は、ショート法では卵の質が悪いため良い結果がでず、次のロング法に向けてナファレリールを使用している時に自然妊娠して、出産に至りました。 普段は自然周期で13日目〜15日目くらいには20mmに達し、クロミッド(半錠)で育てた場合は11日目には20mmになり、毎回きちんと排卵も確認されています。
 今回はロング法で誘発し、前周期の高温期7日目くらいからナファレリールを使用。今周期の生理5日目からFSH、HMG300単位を連日注射していますが、1日1mmのペースと卵の育ちが自然周期よりも遅く、周期13日目で14mmが2個、13mmが2個、それより小さいサイズが数個で合計10個くらいです。
 以前こちらのホームページで「刺激周期の卵の育ちで1日2mm、1mmまたはそれ以下だと明らかに成長が遅く、卵の質も悪い場合が多い。その場合、ほとんどが下垂体や視床下部などの中枢性の影響が原因」とありました。
 私は脳下垂体腫瘍があり、プロラクチンが高いのでカバサールを服用して正常値にしています。毎年、甲状腺ホルモンの血液検査も問題はなく、今まで生理が遅れたこともありませんし、排卵も毎回確認できています。
 こういった場合でも、視床下部になんらかの問題がある可能性が高いのでしょうか?排卵している場合でも、LHRH負荷検査などを行ったほうがよいのでしょうか?また、今後どのような誘発法が有効でしょうか。アドバイスをお願いいたします。

 一人目の妊娠を振り返ってみると、ナファレリール使用中に自然妊娠をしたとのことですが、ナファレリールの使い始めには排卵をうながす作用がありますので、そのことが良かったのかもしれませんね。 自然周期でも、クロミッドのみでも十分に排卵しているとのことであれば、もう一度原点に戻ってみるのもいいのではないかと思います。プロラクチンが高いとのことですので、カバサールは続けてください。排卵がしっかりしていれば、すぐにLHRH負荷検査などが必要とは思いません。[2011年12月1日]
(産婦人科医: 山本 正孝)
年齢:36 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回 
 現在アメリカに住んでいます。妊娠を望んでいるのに妊娠せず生理不順が続いたのと、基礎体温が二相になっていなかったため、産婦人科にかかりました。現在生理は止まっている状態です。血液検査の結果、FSHの値が70を超えていることとプロゲステロンが0.5であること、また超音波の結果から「卵巣が働いていない」と言われ、卵子ドナーでの体外受精(IVF)を勧められました。これは早期卵巣機能不全・早発閉経だといわれたのでしょうか?
 FSHが下がる可能性すらもいわれなかったので、もう私の卵巣は二度と動かないのか、それともドナーが可能なアメリカだからドナーを勧められたのかとても混乱しています。超音波を見た結果の説明も特になくいきなり卵子ドナーの話をされ、私には治療の余地もないのか、私に妊娠は不可能なのか・・・と落ち込んでいます。
 もし、FSHの値が下がれば、また卵巣が活動(排卵)を始めることは可能なのでしょうか?それともFSHの値と卵巣の活動は切り離して考えた方が良いのでしょうか?日本で治療の余地があるのであれば、早急に帰国することも視野にいれています。

 生理不順で基礎体温が二相性でなくなったのはどれくらい前からでしょうか。1年以上と長いと難しいですが、数ヶ月前からであればホルモン剤を内服して、リズムを整えることによって、FSHが低下し、卵巣機能が回復することがあります。FSHが20未満と下がってくれば、排卵も期待できます。[2011年11月22日]
(産婦人科医: 永吉 基)
年齢: 28 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 不妊治療を始めて1ヶ月と少しです。今行っている治療はプロラクチンを下げる薬を週に1回内服することと、タイミング法で、排卵に合わせて夫婦生活を行っていることです。私の場合、低温期が20日間と長く、なかなか排卵しないのですが、先生からは「排卵誘発剤を使うまではない」と言われ、誘発剤は使用していません。
 もしも、このまま妊娠しない状態が続けば、排卵誘発剤を使用することになるのでしょうか?また、排卵誘発剤を使用すると、排卵が早く起こるのでしょうか?
 (2011年7月 第12回 セミナーより)

 月経周期には個人差がありますが、排卵日から次の月経まではほぼ14日前後でほぼ一定ですので、月経開始日から排卵日までの長さで個人差は現れるということになります。
 月経開始日から排卵日までに個人差があるとしても排卵すれば良いですので、主治医の先生から「排卵誘発剤を使うまではない」と言われたのはそのためです。もし妊娠しない状態が続けば、排卵誘発剤を使っての治療も考えられます。あなたの場合、排卵が遅かった分だけ月経周期も長かったと思います。誘発剤を使用すれば月経周期はほぼ30日間となり排卵の時期がほとんど決まりますので、これまでより早くなるでしょう。[2011年11月15日]
(産婦人科医:山本 正孝)
年齢:40 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 3年前から不妊治療をしています。子宮内膜症と筋腫があり、右の卵巣は切除しています。
 今までに8回採卵しましたが、ほとんどが空胞で、良くても1〜2個しか採れません。また、採卵できたとしても、受精までいかないため、一向に前に進みません。こんな状態でも、妊娠できる見込みはありますか?
 (2011年7月 第12回 セミナーより)

 右の卵巣は手術で切除し、左の卵巣からは1,2個と採卵できる数が少なく、受精しない質の良くない卵子とのことですので、このような場合には、年齢も考慮して排卵誘発法を低刺激法にした方が良いかもしれません。また、抗エストロゲン作用をもつ経口排卵誘発剤のレトロゾール(商品名:フェマーラ)の投与も一つの方法でしょう。
 内膜症は発育卵胞の数に悪影響を及ぼしますが、卵子の質には影響がありません。加齢による影響で卵子の質が低下していることは考えられますが、チャンスは十分にあると思います。もう少し頑張ってみてはどうでしょうか。[2011年11月15日]
(産婦人科医:山本 正孝)
年齢:29 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 結婚して5年、不妊治療を開始して、1年半が経過しました。先日、腹腔鏡検査を行ったところ、ひどい癒着があることが分かりました。今後、子宮外妊娠の可能性が高いとのことで、先生からは体外受精をすすめられているのですが、踏み出す勇気がありません。やはり、主治医の言う通り、早めに体外受精を行った方がいいのでしょうか?先生のご意見をお聞かせ下さい。
 (2011年7月 第12回 セミナーより)

 卵管の癒着が原因で子宮外妊娠の確率が高くなるとは言われていませんが、腹腔鏡検査で卵管周囲の癒着が認められた患者さんには、当院でも体外受精(IVF)へのステップアップをお勧めしています。[2011年11月15日]
(産婦人科医:伊熊 慎一郎)
年齢:43 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:10回
 治療を始めて4年が経ちます。体外受精を10回程していますが、1度も着床に至っていません。卵は一度に15個程度は採れるのですが、質が悪いとのことで、顕微授精を行っても2個くらいしか受精しません。
 セミナーのお話の中で、卵の若返りの話がありましたが、その治療はセントマザーで行えるのでしょうか?また、その治療を行う場合、対象はどのような方なのでしょうか?
 (2011年7月 第12回 セミナーより)

 卵が15個採れるのであれば、卵巣機能は非常に良好であり卵巣年齢は30代半ばだと思われます。そのため、卵子の若返りよりもあなたに合った排卵誘発法を見つけることが重要となります。月経3日目の胞状卵胞の数と大きさ、ホルモン(E2、LH、FSH、AMH)の値から、最も適した排卵誘発法を見つけられると思います。いい卵が採れることをお祈りします。[2011年11月15日]
(院長:田中 温)
年齢:44 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 今現在生理がありません。排卵誘発剤を使用しても、卵は1つしかできず、卵ができないこともあります。妊娠を望むのは難しいのでしょうか?
 (2011年7月 第12回 セミナーより)

 まず生理を起こすようにしましょう。カウフマン療法というホルモン治療によって、人工的にホルモンバランスを整えて生理を起こすことが可能です。
 そして、できれば生理3日目頃のE2、FSH、LHを計測してみましょう。FSH、LHが20より高いようでしたらピルなどを使用し、生理周期を整えてから排卵誘発剤などを使い卵をつくってみましょう。年齢のことを考えると1個でも卵ができることが大切であり、体外受精(IVF)か顕微授精(ICSI)などの妊娠率の高い治療に、可能であれば早めに入られることをお勧めします。[2011年11月15日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:48 基礎体温: 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 昨年の9月以降、排卵誘発剤を使用しても排卵しなくなりました。きちんと排卵ができるようになるには、どうすればいいでしょうか?また、1度排卵がなくなると、良い卵が出来る可能性もなくなってしまうのでしょうか?
 (2011年7月 第12回 セミナーより)

 クロミッド、セロフェンの内服で卵胞が発育しない場合は、フェマーラ1日1錠を5日間内服するという方法があります。フェマーラを服用すると細胞が早く育つ可能性がありますので、内服終了翌日にモニターしていただくことをお勧めします。
 また、年齢が高くなると卵巣機能も低下するので、卵の質は下がると考えられます。[2011年11月15日]
(産婦人科医:伊熊 慎一郎)
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