回答一覧 - 不妊の検査 No.10 -
年齢:42 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:1回 体外受精:回
 不妊治療を始めて半年になります。
治療を受ける前は、排卵期に出血がありましたが、それ以外の不正出血はありませんでした。ホルモン検査では特に問題は指摘 されておらず、黄体ホルモンは十分だと言われています。
しかし、不妊治療をすると、何故か必ず排卵後12日目から2〜3日不正出血があり、そのまま生理になります。高温期中はデュファストンの服用(高温期4日目から)と黄体ホルモンの注射(高温期9日目)を受けていますが、その影響でしょうか?

 排卵の12日目から2〜3日不正出血があって月経が始まるのであれば、それほど異常ではありません。排卵後に卵子と精子が受精し、約1週間後には着床します。着床後は絨毛という組織から、たくさんのホルモンが分泌されますので出血は始まりません。
12日間不正出血がないのであれば問題ないとお考え下さい。もしも、高温期が1週間未満という短さであれば問題かもしれません。[2009年8月12日]
(院長:田中温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:4回 体外受精:0回
 不妊の検査では、プロラクチンの値が高めで、薬を飲んでいます。他の検査や主人の検査は、特に異常ありません。
 これまで、人工授精(AIH)を、セキソビット・排卵前注射・デュファストンを使って4回しました。年齢のことを考えると、今後は、体外受精(IVF)へ進むのが良い選択なのでしょうか?それとも、その前に腹腔鏡検査をしてみた方がよいでしょうか。腹腔鏡検査はどのような人が受ける検査なのか、教えてください。

 子宮卵管造影、精子検査、基礎体温などで異常所見が認められない場合には、腹腔鏡検査をお勧めいたします。子宮卵管造影は卵管の内腔の通過性を観察することが可能ですが、卵管の外側の状態、すなわち癒着があるかどうかについては、腹腔鏡検査でなければ分かりません。あなたが自然妊娠、もしくは人工授精(AIH)での妊娠を希望されているならば、是非、腹腔鏡検査をされてみて下さい。
 もし腹腔鏡検査時に癒着が見つかった場合には、同時に癒着剥離も可能です。しかし、あなたが1日でも早く妊娠をしたいというのであれば、体外受精(IVF)に入られても結構です。体外受精を優先されるのであれば、腹腔鏡検査は必要ありません。[2009年7月15日]
(院長:田中温)
年齢:26 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 結婚して2年目、主人が今年44歳になりました。先々の収入の問題もあり、1日でも早く子供を授かりたいと思っています。
 しかし、主人は仕事の都合で、1週間に3日程度しか帰宅できない状況で、なかなかタイミングが合いません。焦る気持ちから、私は不妊外来に通いたいと思うのですが、主人(EDの気があり)はその必要はないと言います。
 このような理由で不妊外来を受診して不妊治療を開始することは可能でしょうか。

 ご結婚して2年目、ご主人はややED気味でタイミングも合わないとのこと。子作りは夫婦の理解がお互いあって成り立つものですが、ご主人ともう一度子供が欲しい気持ちを理解してもうように時間を作ってみてはどうでしょうか。
 奥様のできることとしてはまず、基礎体温をつけてみて、二相性(低温と高温)にわかれているかどうか、排卵が起こっているかどうかを調べてみてはどうでしょうか。
 そして、低温から高温になるときにタイミングを取るようにされてください。もしご主人が理解を示さなくてもあなたの気持が強いなら、まず、産婦人科で子宮卵巣の状況を超音波で見てみて、子宮卵管造影検査をしてみて問題ないかどうか先に調べてみてはどうでしょうか。[2009年7月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:60回 人工授精:7回 体外受精:0回
 不妊治療中で、3年ぶりに2回目の卵管造影検査を受けたところ、卵管采あたりの通りが悪く、液が滞って、卵管采が膨らむ感じになりました。片方はほんの少しだけ腹腔内に造影剤が出ただけです。2日目の画像では、腹腔に綺麗に散らばっていました。
 3年前の検査では、卵管采から腹腔に造影剤が出るまでは、圧をかけない感じで、2日目の画像は左右2箇所にポツンとしか薬剤が残っておらず、腹腔への散らばりもなくて真っ暗でした。2回目は閉塞気味だったため、通水処置をした後に、再度造影をしましたが、劇的に通ってはいないようです。やはり片方は圧をかけると造影剤の行き場がなく、プックリと卵管采が腫れます。
 いつも、排卵が近づくと左下腹と左太腿がだるく痛くなるのですが、腹腔内の癒着が考えられますか?左右の排卵に関係なく、いつも左下腹だけが痛みます。足等で踏んでマッサージしてもらうと楽になります。
 昨年末に腸炎になって、CTと大腸カメラをしましたが、CTでは下行結腸が炎症で肥厚、カメラをした時点では改善傾向で問題なしでした。下行結腸も左下腹にあるため、卵巣が痛いのか、腸が痛いのかも良く解りません。でも痛みが出るのは、排卵時と自覚しています。腸と卵管が癒着しているのではと不安ですがその可能性はありますか。

 お話からすると、両側の卵管采のあたりの通りが悪く、周囲との癒着の可能性が高いように思われます。癒着の有無を調べる方法としては、腹腔鏡検査があります。腹腔鏡検査で、卵管采や卵管采周辺の状態、また、腸管の癒着や炎症を確認することができます。軽い癒着であれば、検査時に剥離をすることもできると思います。また、人工授精(AIH)を7回されていますから、体外受精(IVF)を考えることもひとつの方法だと思います。[2009年7月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:回 体外受精:回
 先日、エコーでポリープが複数あると言われました。大きさは1cm程のようです。
 次回の生理後に子宮鏡検査を行う予定です。毎月生理も順調に来ていて、排卵も確認できていて、問題はないと思っていました。ポリープはどうしてできてしまうのでしょうか。もし今回、ポリープが取れたとしても今後も同じようにできてしまうのでしょうか。ポリープの再発防止方法や妊娠にどのような影響を与えるのかも教えてください。

 ポリープがエコーで複数個見つかったということですが、子宮内膜でしょうか。子宮の入り口では再発する人はよく見られます。子宮内に複数個見られ再発するようでしたら、ポリープかどうか組織検査を受けて、再発の度に検査を受けられてください。中にはポリープに見えても悪性化していく可能性を持っているものもあります。
 再発防止に関しては、効果的な方法はありません。ポリープがあると月経の量が増えたり生理痛がひどくなります。ポリープを摘出してから妊娠するようにされてください。[2009年7月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:34 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:6回 人工授精:0回 体外受精:0回
 1年前から不妊治療を始めました。無排卵月経であることがわかり、クロミッド1錠×5日から始め、現在はクロミッド3錠×5日になっております。うまく排卵できたときは体温が二相性になり、月経もきちんときます。
 生理から10〜12日目くらいに、定期的に受診していますが、初めから内診の器具が痛くて入らず、お腹からのエコーでタイミングの指示をいただいています。結婚は26歳でしたが、性交もしばらくずっと痛くて入りませんでした。今なお指1本が限界で、それも第一関節までしか入りません。実際に、主人の性器がどこまで入っているのかもまったくわかりません。
 先生が本当は卵管がつまってないか検査をした方がいいとおっしゃっています。
 そこで質問です。
 1. 私のように膣からの超音波が痛くてずっと入らない人はいますか?もしいれば、どのような不妊治療をされていますか?
 2. 膣からの超音波が入らない人に卵管造影検査はどのようにするのでしょうか?
 3.  膣からの超音波が入らない人でも、普通に出産することはできるのでしょうか?

 膣の狭窄、処女膜の強靭、膣の乾燥などによる痛みが考えられます。乾燥に関しては潤滑剤などを使用します。また、物理的に狭い場合は、器具などにより拡張させることもありますし、手術的に拡張させることもあります。
 膣鏡が入らない場合、卵管造影検査は困難であろうと考えられます。
 実際には、卵巣因子や卵管因子の検査よりも、性交障害があるのか無いのかをはっきりさせることが先決と思われます。是非、専門医の診断を受けてください。
 妊娠した場合は、その度合いにより、普通分娩か帝王切開かを主治医と相談してください。[2009年7月15日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:回 体外受精:回
 卵管造影検査で、左卵管は癒着気味でしたが、右卵管は通っていました。しかし、卵管が上を向いていました。卵管が上を向いていると癒着している可能性が高く、うまく卵子をピックアップできないと聞いたことがありますが、問題はないでしょうか。本来は下向きになっていないと自然妊娠は難しいのでしょうか。

 卵管は子宮の左右にありますが、自由に動くことができますので、その日によって場所が違うことがあります。癒着により動きが制限されている場合には、卵管造影検査のときに造影剤が不自然な流れ方をしたり、卵管采(卵管の先端)周辺に溜まったままになることがよくあります。そのような所見がなかったかどうかを主治医にお尋ねになると良いでしょう。[2009年7月15日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:6回
 先日、6回目体外受精(IVF)で、初めて卵子を採ることができませんでした。チョコレート嚢胞が両側にあるため、毎回採卵数が少なく、3個ぐらいです。
 1・2回目は,早期排卵のため採卵中止。3〜5回目は採卵をして移植しましたが陰性でした。
 卵が採れなかった今回は、2周期カウフマン療法を行い、ロング法でフォリルモン225を注射しました。卵胞も育ち採卵となったのですが、結果1個も採れなかったとのことでした。
 主治医からは「チョコレート嚢胞が卵子の発育を妨げた。何度も排卵誘発をしているので卵の質が落ちている。そして年齢も関係しているだろう」とおっしゃいます。
 チョコレート嚢胞がある場合は、どのように排卵誘発法を選択すればよいでしょうか。

 チョコレート嚢胞は良性疾患ですから、体外受精(IVF)に影響はないと思います。但し、発育する卵胞数が減るという欠点があります。採取される卵の質には影響はありません。年齢、卵巣の状態、生理周期、今までの治療内容などを加味して誘発法を決めるとよいでしょう。一般的にはロング法よりもショート法の方が、卵胞数が多くなる傾向がありますので、主治医とよく相談されてください。[2009年6月16日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 不妊治療を受けたいと思っていますが、主人が難色を示しています。主人をどうにか説得したいので、治療を受けるにあたって、一般的に行う精液検査の内容を具体的に教えて下さい。

 不妊治療というのは、夫婦があっての問題です。これまで、あなたの方が検査をされて、ご主人がまだでしたら、ご主人の精液検査も急いだ方がいいでしょう。奥様が治療を始めてもうまくいかず、かなり経ってから、ご主人の状態も悪かったということはよくあります。
 精液検査は、当院では採射室という部屋があり、ご主人に射精していただき精液を採取します。そして精液中の精子の数、運動している割合、精子の奇形の割合、精液の量を調べます。そして自然妊娠が可能かどうか、早い時期に人工授精(AIH)か体外受精(IVF)までしないと妊娠しにくいかを判断します。[2009年5月16日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:1回 体外受精:1回
 先日転院をしました。以前の病院で2年前に卵管造影検査を行い異常はなかったのですが、転院先で「自然妊娠を希望するのであれば再度検査をしたほうがよい」と言われていますが迷っています。2年経ってしまうと、加齢などで卵管はダメージを受けているのかとも思いますが、いかがでしょうか。卵管造影検査は一度行うとなかなか行わないものと思っていましたが、定期的に受ける方がよいのでしょうか。(ちなみに腹腔鏡検査は初診の検査項目にないので、まだ行っていません。)

 年月とともに卵管のコンデションは変わってきます。以前の検査が2年前であれば、再度検査をしたほうが良いでしょう。[2009年5月16日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0
 不妊症の定義に「正常な夫婦生活」という言葉をよく見ますが、どのようなものをさすのかよくわからずに質問しました。1〜2ヶ月に1回という頻度でも正常に入るのでしょうか?それとも、正常というのは頻度ではないのでしょうか...
 現在、不妊の検査を受け初めているところですが、原因は夫婦生活のあり方なのではと感じています。実は、通院を始めてから、夫はストレスのためか勃起も困難な状態になってしまいました。通院をお休みしたほうがよいのかもしれないとも感じていますが、検査段階なので...どうしようかと悩んでいます。

 年齢にもよりますが、1〜2ヶ月に1回というのは少なすぎるように思いますが、初めから1ヶ月に1回なのでしょうか。回数が少ないのは、性行為そのものができないのか、性欲が少なくてできないのでしょうか。夫婦生活がうまくいかない場合にはバイアグラなどの薬物療法を行ったり、妊娠を含めて考えれば人工授精(AIH)を行なうことも可能だと思います。
 ご主人は、どのようなところにストレスを感じていらっしゃるのでしょうか。ご主人の性格等から考えて、一時的に通院をお休みした方がいいと思われるのでしょうか。ご主人の悩みが深刻なようでしたら、心療内科でカウンセリングを受けられることも効果的な場合があります。現在通院されているドクターにご相談されてください。[2009年5月16日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:回 体外受精:回
 以前、卵管造影後のカンジダ再発の質問者です。膣座薬治療2週間を経て、現在はかゆみなどの症状はありません。しかし、検査後の発熱はありませんでしたが、下痢が4日程続きました。ただ、排卵期にいつも1日は下痢をするので、いつもの事だとあまり気にせず病院にも話していませんでした。回答を読んで少し気になったので再質問させて頂きました。今のままの状態で妊娠した場合、問題はないでしょうか。問題はないとしても、念のためと考えた場合、どのような検査を受けるといいでしょうか。

 カンジダの場合、検査を受けてみて2〜3日で結果が分かりますので陰性であれば問題ありません。陽性であれば再度治療を受け、1週間後に再度検査を受けてみてはどうでしょうか。4日間の下痢の後に症状が他にないのであればまず問題ないでしょう。[2009年5月2日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:回 体外受精:回
 病院で卵胞チェックはしてもらっていますが、排卵の確認はしてくれません。そこで、市販の排卵検査薬を使ってみたのですが、基礎体温が上がる前日に、うっすらとサインが出ただけでした。説明書には薄い場合は陰性と書いてあり、排卵してないのではと不安になっています。どのような検査や治療をすればよいでしょうか?
 ちなみに、プロラクチン値は5、基礎体温の高温期と低温期の差は0.5℃あり、高温相は13日程度あります。高温期10日くらいから、薄い茶色のおりものが出始め、月経は薄い茶色のおりものが出始めた日から9〜11日も続きます。

 排卵検査薬ではLHというホルモンを測っています。LHがピークとなった後、24−36時間で排卵となります。ただし、LHのピークは短いので、1回の排卵検査ではなかなかチェックできません。8時間おきに3回チェックしてみては如何でしょうか。
 このケースでは「うっすらとサインが出た次の日に基礎体温が上がっている」ので、きちんと排卵はしているが、ピークの時を見逃していると思われます。また、基礎体温上昇後に超音波検査をしてもらって、黄体ができているかどうかを確認する方法でも排卵したかどうかが判りますので、主治医に超音波検査をしてもらって下さい。[2009年5月2日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:27 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:3回 体外受精:回
 以前交際していた男性とは、子作り(基礎体温、排卵検査薬などを使用)をしていましたが授からず、その後別れてしまいました。私と別れてから、彼には2人の子供ができたそうです。
 それを知ってから、もしかしたら私に原因があるのではと思っていましたので、主人と結婚してすぐに縋る思いで不妊科を受診しました。しかし、基礎体温、子宮、卵管、排卵、内膜、血液検査など、基本的な検査の結果はすべて異常なしでした。主人は、精子数1000万〜2500万、運動率30〜40%、奇形率多で、男性不妊といわれました。
 次で人工授精(AIH)は4回目になりますが、(昔の彼のこともあり)本当に主人だけの問題なのかと不安です。何か検査を行った方がよいでしょうか?

 女性のスクリーニング検査としては、経膣超音波検査、子宮卵管造影検査、基礎体温表、ホルモン検査(E2、P、LH、FSH、プロラクチンなど)、性交後検査(フーナーテスト)、抗精子抗体検査、腹腔鏡検査、クラジミア検査、子宮内膜症検査(CA125等)などですが、不妊の原因が見つからないカップルも多くいます。
 原因がないわけではなく、見つからないだけだと思いますが、どんなに様々な検査を行っても、見つける事のできない原因もあります。段階を踏んで簡単な治療から始めて、次第にステップアップする事も必要ではないでしょうか。
 (タイミング→人工授精法(AIH)→体外受精(IVF)・顕微授精法(ICSI))。
 女性の年齢によって徐々にではありますが、卵巣機能は確実に低下していきます。卵子の質も低下し、また染色体異常も増加すると言われています。早めの体外受精などの高度生殖医療(ART)も選択肢の1つだと思います。[2009年4月18日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:回 体外受精:回
 卵管造影検査をした直後に、カンジダが再発しました。これまで10年以上再発はなかったのに、なぜ起こったのか不思議に思っています。卵管造影検査が何か関係しているでしょうか?また、実は造影検査の前にカンジダが発症していたとすると、造影検査によってカンジダ菌が卵管や腹膜へ感染する可能性はありますか?その可能性がある場合、治療方法なども併せて教えてください。

 カンジダは女性の膣感染症としてはポピュラーな病気です。  生理前後、風邪などで体調が悪い時や妊娠中など、体(膣)の抵抗力が落ちますと、カンジダやその他の雑菌が繁殖して、膣炎を起こします。卵管造影検査が直接の原因かどうかは分かりませんが、何らかの影響はあったのでしょう。膣内の洗浄力が落ちて、カンジダになったのかもしれません。検査前からかゆみやおりものが多いなどの症状があったのであれば卵管造影検査がきっっかけになったのかもしれませんね。
 検査後に腹痛や発熱が生じているのでしょうか。このような症状が出ていないのであれば、膣内のカンジダに対する膣坐薬でいいと思います。発熱や腹痛の症状が出ているのであれば、抗菌剤等の全身投与(内服か静脈注射)が必要な事もあります。症状に応じて主治医指示を仰いで下さい。[2009年4月3日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:回 体外受精:回
 結婚後、3年間は避妊をしていましたが、子どもを希望してからすぐに受診をしました。
 お薬は服用せず、タイミング法を4周期行っています。2周期からはタイミングを合わせるためにHCG注射の日にタイミングをとっていますが妊娠しません。5周期目には通院ができず、基礎体温と排卵日検査薬を使って自分でタイミングをとって妊娠しましたが、7週で稽留流産してしまいました。
 体調の回復を待って、タイミング法を再開しようと考えていますが、主治医から希望があれば不妊治療専門の病院を紹介すると言われました。月経は規則的(27〜32日周期)で、基礎体温は2相性、高温期も14日間くらいあります。卵胞チェックと内膜の厚さも問題なく、排卵日後の超音波検査で排卵をしていることは確認できています。妊娠しない要素は見あたらず、今回の流産はたまたま起こったものであろうというのが主治医の所見です。
 私としては、少しでも早く子どもがほしいと考えていますが、不妊治療専門病院へ転院し、不妊スクリーニング検査を行う方がよいでしょうか?その場合、必要な検査項目としてはどのようなものでしょうか?
また、現状ではHCG注射だけですが、タイミング法で現在以上に妊娠率をあげる方法はありませんか?

 妊娠を希望されているのであれば早めにひと通りの不妊症スクリーニングを受けられることをお勧めいたします。前回は妊娠できたとしても、妊娠しにくい原因が見つかるかもしれません。不妊治療専門の施設を受診して下さい。検査内容としては、基礎体温表、経膣超音波検査、子宮卵管造影検査、精液検査、性交後検査、クラジミア検査(抗原検査、抗体検査)、CA125(子宮内膜症検査)などがあります。なかなか妊娠しなければ、腹腔鏡検査を行うこともあります。
 タイミング法には、クロミッドやセキソビットなどの内服薬やHMG・FSHなどの注射で排卵誘発を行ったり、排卵後に黄体ホルモン剤を補う方法があります。性交の後に経膣超音波で排卵の有無を確認することもお勧めします。
「タイミング法」で妊娠しにくければ、「人工授精(AIH)」という方法もあります。
 またまだ流産は今回1回のみのようですが、中には流産しやすい特別な原因が隠れていることもあります。繰り返すようであれば不育症のスクリーニング検査をお勧めします。[2009年4月3日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:回 体外受精:回
 結婚して1年半、通院を始めて半年です。基礎体温をつけていますが、高温期への移行がスムーズでなく、高温期が10日ぎりぎりで10日目には茶色のおりものが出てきます。
 基本的な検査では異常なかったのですが、高温期が短いため黄体機能不全ではと思い、主治医に相談したところルトラールを処方されました。インターネットや知人の話を聞くと、黄体期のホルモン値などを詳しく調べることもあるようですが、現在通院している病院ではそのような話や説明はありません。今はルトラールを服用中ですが、体温の上がり方が鈍くなったように思います。生理周期3日目にホルモン検査を受ける方がよいのではないかと気になっているのですが、その必要はあるでしょうか?
 また、子宮卵管造影検査で、子宮の左側の卵管開口部のすぐ下に、丸い小さいこぶのような黒い像がありました。主治医は、「ポリープかもしれない」と言われていましたが、検査後にエコーで診て、「異常はない。チューブが映ったのかもしれない。」と言われました。疑うわけではないけれど、検査の時にそのようなことはあるのですか?

 基礎体温だけで卵巣機能を予測することはかなり難しいと思いますが、基礎体温が規則正しく、二相性で10日近くあれば、まず問題ないと考えます。卵巣機能不全(特に黄体機能不全)の場合には、黄体期は1週間未満、基礎体温が不規則となります。黄体機能を測定する目的であれば、月経周期3日目ではなくて高温相の中頃でホルモンを測ってみて下さい。
 子宮卵管造影での開口部直下の丸いこぶについては、実際に見ておりませんので詳しい事はわかりませんが、子宮筋腫かも知れません。詳しくは主治医にお尋ね下さいね。
 造影剤は、レントゲン上では白く見えますので、黒い部分は子宮の壁もしくは卵管壁という事になります。先生がおっしゃった「チューブ」というのは卵管ということでしょうか。よくわかりません。卵管開口部の付近が気になるようならば、子宮鏡で子宮の中を診ることは有効かもしれません。[2009年3月17日]
(院長:田中温)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:回 体外受精:回
 26歳くらいから、生理の開始前に、古い経血が出てから生理が始まるようになりました。気になっていたので、主治医に相談してみましたが気にしなくてよいといわれました。
 しかし、最近では、その古い経血が低温期になって5日くらい出続けてから、ようやく通常の経血が出るようになりました。高プロラクチン(50くらい)でテルロンを飲んでいますが、それと関係があるのでしょうか?また、このような状態が不妊につながっているのでしょうか?特に気にしなくてもよいものか・・・とはいえ、気になるので、今後の治療や検査について教えてください。お願いします。

 出血している期間は生理を含めて何日間ありますか。7〜10日以内であれば正常範囲内だと思います。月経周期も順調(高温相は10日以上)で排卵後の子宮内膜が9mm以上あれば、いいでしょう。
 テルロンを飲んで、現在のプロラクチンは正常範囲に入っているのでしょうか。正常であれば関係はないと思いますし、数値が高いのであれば多少の因果関係はあることと思います。黄体期の子宮内膜の厚さ、基礎体温の高温の長さ、プロラクチン値がどうなっているのか確認されて下さい。[2009年3月17日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:0回 体外受精:0回
 不妊治療を始めて、5ヶ月になります。
今まで、採血(ホルモン検査、抗精子抗体)、黄体機能検査、クラミジア検査、子宮卵造影検査を行いましたが、特に異常はみつかっていません。主人の精液検査をすると、精子濃度は十分にあったのですが、運動率が35%と低いという結果がでました。
 そのため、フーナーテストを2回してみましたが、子宮に精子が全くいませんでした。
 担当医からは、「血液中の抗精子抗体が陰性でも、子宮の入り口に抗体があって精子の動きを止めている可能性があるので、自然妊娠は難しい。」と説明され、人工授精(AIH)に進むかどうか迷っています。
 子宮まで精子が届かないのは、精子運動率には関係あるのではないでしょうか?また、子宮の入り口に抗体があるという担当医の説明がよく理解できないので、教えていただけませんでしょうか。

 結論からいえば、主治医の先生の判断でよろしいと思います。抗精子抗体検査は必ずしも正確とは言えません。
 精子のどの部分に対する抗体なのかは様々ですし、検査で陰性でも実際には抗精子抗体の一種が存在している場合もあると思います。
 その抗体が子宮の入り口の子宮頸管内に分泌される粘液中に存在すると、精子と結合して精子の動きを抑えてしまう事もありえます。もともと精子の運動率が低かったり、運動の強さが弱かったりすると、不妊症の原因にはなりえますが、まったく子宮内へ侵入できないのであれば、主治医の先生の考え方もありうると思います。
 どちらにしろ、精液中の精子を洗浄・濃縮した上で、子宮頸管の奥にある子宮体卵内腔へ直接注入する人工授精法(AIH)は、トライしてみるだけの価値は十分あると思います。不妊治療を大きく分けると、「タイミング法」「AIH法」「.IVF-ET(+ICSI)」の3つですので、不妊の原因がはっきりしない場合、段階を踏んで治療内容をステップアップしていくことは理にかなっていると思います。[2009年2月16日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:8回 体外受精:0回
 不妊治療を始めた頃の血液検査を見ていたら、テストステロンが基準値より低く0.1でした。
 担当医にも特に指摘されていませんが、気になって調べると受精卵の質が悪くなるという情報がありました。2回目の人工授精(AIH)で妊娠しましたが流産していますが、これもテストステロンが関係しているのでしょうか?
 また、流産後10ヶ月が経ちますが妊娠しません。テストステロンとはどのようなもので、低値の場合はどのような影響があるのか教えてください。また、テストステロンを標準値にする治療も併せて教えてください。(ダイエットや食生活改善することで変わるでしょうか?)

 テストステロンは天然の男性ホルモンの一種で、しばしば検査の対象となります。女性の場合、男性ホルモンが低いよりも高い場合で問題になることが多くみられます。心配であれば、月経周期の異なる時期にもう一度再検してみてはいかがでしょうか。1回だけの低値で、それを不妊の原因のすべてと決めつけることはできません。
 何の検査をしても、夫婦いずれにも異常が見つからないのに、何年も不妊治療をしても、妊娠・出産しないカップルも多くいらっしゃいます。原因不明不妊(不妊の原因はあるのでしょうが、現在の医療の中では特定の原因を突き止めることができない不妊症)の症例も数多くあります。
 テストステロン以外に、LH、FSH、エストラジオール(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)などや月経周期なども含めて検査を行い、主治医の先生に総合的に判断してもらって下さい。
 申し訳ありませんが、女性のテストステロン値が低値ということ自体が、不妊の原因であったという症例は、個人的には今まで経験がありません。[2009年2月16日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
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